パラアスリートに学び、ともに考える──メルカリアスリートの生の声にふれる社内イベントを開催しました! #メルカリな日々

こんにちは!メルカリ、 Annotation & Business Supportチームの海野(@umiko)です。メルカリ初の車椅子社員として、現在メルカリの障がい者雇用チームで働いています。

12月3日は、世界中で障がいのことを考える日「国際障がい者デー」。また、日本では内閣府により12月3日から9日までが「障がい者週間」と定められています。今回はメルカリの障がい者雇用の取り組みの1つであるパラアスリート支援について、そして「mercari ATHLETES(メルカリアスリーツ)」が登壇した社内イベントについてご紹介します。

D&I推進のための障がい者スポーツ支援

現在メルカリには11名のパラアスリートが社員(メルカリアスリーツ)として在籍し、メルカリの事業と同じく、世界への挑戦を行うパラアスリートたちの支援を行っています。

mercari ATHLETES(メルカリアスリーツ)

そこで今回、障がい、および障がい者スポーツのアウェアネス(認知)を高めたいという思いから、パラアスリートが登壇する社内Lunch&Learn(※)イベント『メルカリアスリートに学ぶBe a Proシリーズ』を企画しました。第一回に登壇してくれたのは、車いすバスケットボール2022年度日本代表候補である清水千浪選手(@chinasan)です。

Lunch&Learn = ランチを食べながらカジュアルに情報発信や情報共有ができる勉強会

社内限定イベントに、参加者80名以上!

企画を考えるに当たり、単に「障がい / 障がい者スポーツのことを知ってほしい」というだけでなく、メルカリアスリートが発するエネルギーを持ち帰ってもらいたいという思いから、清水選手には「レジリエンス」と「Well-being for performance」の2つの軸でお話をしてもらいました。社内限定イベントでしたが、80名以上の方にご参加いただき、非常に満足度の高いものになったと思います

1つ目の軸:レジリエンス(困難との向き合い方)

自分ではコントロールできない問題が起こったとき、どう考えを整理して前を向けばいいのか?あるいは、プレッシャーと戦いながらリスクとどう向き合うのか?これらはビジネスパーソンにとって重要なテーマですよね。

清水選手は、30歳のときに「褐色細胞腫」という病気にかかり、その後遺症によって障がい者に。2016年、33歳から車いすバスケットボールにチャレンジすると、なんとわずか10ヶ月で日本代表入りを果たします。

清水選手は言います。「悲しいこと、失敗が多い私の人生。でも、過去も現在も一喜一憂せず、緩やかに過ごせていると感じられるのはなぜか?それは、これら3つの重要性を、人とスポーツが教えてくれたからです」。

清水選手が困難にぶつかったときこそ大切にしてきたマインドセットである、「①知ること /  ②考えるより行動する  /  ③出会う人皆先生」という3つの要素について、詳しくお話してくれました。

人生の困難を経験しながらも、スポーツの世界で結果を残してきた清水選手を形成する価値観や、これまでの歩みを知ってもらうことで、メルカリのメンバーにレジリエンスについて学んでいただける素晴らしい機会となりました。

2つ目の軸:Well-being for performanceの重要性

メルカリのCulture Docにおいて、「Well-being for performance」とは、以下のように定義されています。

Well-being for performanceとは?

「一人ひとりが自身の限界を引き上げ、最高のパフォーマンス・バリューを出し続けるために、心身のコンディションを維持することにオーナーシップを持つこと」

忙しいと、つい目の前の業務に追われてしまいがちですが、「コーポレートアスリート」という言葉があるように、プロのアスリートが結果にコミットするのと同じく、会社員もパフォーマンスを出すために自身の心と体を良い状態にする必要があります。

また、選手である傍ら、2007年からパーソナルトレーナーとしても活躍されている清水選手から、椅子に座りながらできる「集中力を高める簡単エクササイズ」を紹介していただき、イベント参加者もモニター越しに簡単エクササイズを教わりました。

社内アスリートイベントを開催してみて

最後に清水選手からコメントをいただきました!

──今回イベントに参加してみていかがでしたか?

@chinasan:普段なかなか接する機会の少ない社内の皆さんと、楽しくコミュニケーションする機会に恵まれ、嬉しかったです!

私はこれまで、ただ自分の前に立ちはだかった壁に向き合っているだけという感覚だったので、何が伝わるか不安でしたが、イベント運営チームの方たちと一緒に話し合い、作り上げていくことで、より客観的に自分を見ることができ、準備期間も学びの多い時間になりました。ありがとうございました!

──今回のテーマ「レジリエンス」に絡めて、今まさに困難を抱えている読者にメッセージをお願いします!

@chinasan:出会う人皆先生。失敗の多い私は、周りの人に支えられて何とかやってます。「できる・できない」ではなく「自分がどう思うか」を大切にし、たまには何も考えない時間も作って、一緒に頑張りましょう。運動の習慣も大切にしましょう!

イベント開催後に実施したアンケートでは、「パラリンピックへの興味が湧いた」「自分の人生を考える時間になった」「ふさぎ込んでしまいそうな状況下で、逆境をチャンスに変える力に感動した」などのコメントが寄せられました。

今回、清水選手に登壇していただき、改めてパラアスリートが持っている言葉のエネルギーに強い感銘を受けました。メルカリでは、今後もパラアスリートを支援していくとともに、より多くの方に障がい、および障がい者スポーツを身近に感じていただくためにも、こういったイベントを企画・運営していきたいと思います!

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