霞が関→大手IT企業を経てたどり着いたスタートアップ法務の醍醐味とは。

「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションにするメルカリにとって、「あんしん・あんぜん」なプラットフォームの構築は最も欠かせない要素といえます。そのためには、お客さまとのコミュニケーションを担うカスタマーサポートと共に、法的側面から支えるリーガルグループの存在が不可欠です。

今回は、そんなリーガルグループのマネージャーとしてメルカリの法務を牽引する城 譲のインタビュー。異色のキャリアを持つ城の話を通じて、スタートアップ法務の醍醐味をお伝えします。

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【プロフィール】

城 譲(Yuzuru Tachi)

株式会社メルカリ リーガルグループ マネージャー

早稲田大学法学部卒業後、国土庁(現国土交通省)に入庁し、国際連合、内閣府などの業務に従事。2010年に楽天株式会社に入社し、法務業務全般に携わる。2014年に株式会社メルカリにジョインし、現在リーガルグループマネージャーを務める。

根本にあるのは「世の中を良くしたい」という公共心。

― 大学卒業後は国土庁(現 国土交通省)に入庁されたとのことですが、どんな想いで行政の世界に?

青臭い話ですが、学生時代から「世の中を良くしたい」と思っていたんです。特に日本は「衣食住」のうち住環境の整備が遅れているという問題意識がありました。そこで、国土庁および国土交通省で、不動産や地域振興に関する行政に携わっていました。

― 行政の世界から次のステップに移るきっかけは何だったのでしょうか?

7年ほど勤めて少し環境を変えたいと感じ始めた頃に、ケニアのナイロビに本拠地を構える国連ハビタット(※)に出向する機会を得ました。 これが自分のキャリアにとって大きな転機になりました。ケニアだけでなく世界各国から集まった人々の多様な価値観に触れながら働くことで、自分の仕事をより深く考えるようになりました。どうしたら、もっと効果的に世の中を良くすることができるだろうかと。
※国連総会によって1978年に設立された都市化と居住の問題に取り組む国連機関

― そして次のキャリアとして選んだのが事業会社、それもIT企業だったんですね。

はい。国連ハビタットへの出向から戻ってきてから2年ほど霞が関(内閣府)での勤務を続けましたが、世の中を動かすメインプレイヤーが行政から民間に移ってきているのを日に日に感じるようになりました。もっと世の中を大きく良くしたいという思いから、当時インターネットの可能性を示していた楽天株式会社に転職しました。

ルール形成から啓発まで。メルカリリーガルグループは既存の枠にとらわれず顧客体験を高める。

― 楽天ではどんな仕事に携わったんですか。

楽天に移ったことで私の法務人生がスタートしました。霞が関でも法改正など、もちろん密に法律と関わるわけですが、いわゆる企業法務は初めての経験。大きなものではM&Aから、諸々の契約関係まで幅広く担当させてもらいました。行政から移ったことで、日々カルチャーショックを受ける新鮮な日々でした。

― そこから規模も全く異なるメルカリに。

楽天での仕事も充実していましたが、組織が大きくなるに従って担当する業務が固定されてきて、自分の価値観とマッチしなくなってきたんですね。働く中で分かってきたのは、自分はあらゆる領域に携わっていたいタイプだということ。法務という専門性を持ちながら、社内外の色々な人の役に立ちたい。

そうなると、大きな組織ではなくスタートアップに目が行くようになりました。そんなタイミングでメルカリの存在を知り、入社することになりました。

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― メルカリのリーガルグループではどんな仕事をしていますか。

一般的に法務としてイメージされる契約などのデイリー業務もありますが、それだけにとどまらないのがメルカリのリーガルグループの醍醐味だと思います。CtoCサービスは歴史の浅さもあり、自主的な取り組みが求められる領域が広く、行政や同業他社とも議論させていただきながらフリマサービスに合った自主ルールを形成していっているところです。

特にフリマアプリの中で事業規模が大きいメルカリに期待される役割は大きいですし、まだまだやるべきことは沢山あると思っています。まだ周知できていない部分も多いと思いますので、フリマアプリの安全性についての啓発をカスタマーサポートやPRとも連携しながら取り組んでいきたいです。

また、メルカリはアメリカやイギリスでもサービス展開しているため、各国特有のリーガル的ハードルが立ちはだかることがあります。そこでリーガルグループも現地に赴いて解決に当たっています。

― 今後の展望はありますか。

ルール面から顧客体験を高めて、メルカリの成長を促進できるリーガルグループを目指します。まず第一にお客さまに「あんしん・あんぜん」な取引をしていただけるよう務めます。その上で利便性も損なわないよう、多岐に渡るステークホルダーと共に解決策を考えていきたいと思っています。

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― そのためには、まだまだ仲間が必要ですね。メルカリのリーガルグループにはどんな資質が求められますか。

現在は、日米の弁護士資格を持っている者や、大手自動車メーカーの法務を経験した若手など、一人として同じキャリアを歩んでいるメンバーがいない多様性豊かなチームです。直近でも有名IT企業や金融機関からメンバーが入社してくれていますが、共通しているのは、みんなメルカリのミッション・バリューに共感していること、そして自分の枠にとらわれないことです。

これまで常識とされてきたことも、様々な側面から見てゼロベースで考えられる人が活躍しています。多くの方にジョインしていただいて、リーガルからメルカリのミッション達成をドライブしていきたいですね。

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