「広報」の枠を超えてゆけ。コミュニケーションで新しい時代を切り拓くメルカリPRグループ

メルカン読者のみなさま、メルカリ特集の日経ビジネスアソシエ東洋経済Forbes JAPANはご覧いただきましたか?「ガイアの夜明け」も!
メディアで取り上げて頂くことも多いメルカリですが、その裏側で対外的なコミュニケーションを担うのが、メルカリのPRグループ(=広報)です。
メルカンでも毎日「#メルカリな日々」を更新しているので、お馴染みですね。

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現在のPRグループ。左から大塚(取材時は育休中でしたが、11月から復帰!)、片山、中澤、矢嶋の4名です。

今回は改めてPRグループの仕事内容や魅力、大切にしていることについて聞いてきました。

矢嶋聡
1978年生まれ、東京都出身。2000年に早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、ネットベンチャーの立ち上げ、留学、PR会社勤務を経て、2008年にネイバージャパン入社。2013年4月、LINE株式会社に商号変更を経て、2014年1月にLINE株式会社マーケティングコミュニケーション室室長を務める。2017年10月メルカリ入社。PRグループマネージャー。


片山悠
1987年生まれ。6年間におよぶ大学生活の末、総合PRエージェンシーに入社。大型商業施設の開業PR、地方自治体の観光PR、移住促進PR、農水産物PRなどに携わる。2016年にはプロジェクトリーダーを務めた案件でPRアワードグランプリでシルバーを受賞。2017年2月メルカリ入社。


中澤理香
1988年生まれ。新卒としてミクシィに入社し2年間、新規事業に携わり、プロデューサー等を務める。フィリピンでの語学留学を経て、サンフランシスコにてテックライターとして活動後2014年より、Yelp Japan2人目の正社員として東京のコミュニティマネージャーに就任。イベント企画・運営、PRコミュニケーションを経験。2016年1月メルカリ入社。

「メルカリらしい」PRとは?

ーメルカリに入社したきっかけは?

片山:総合PRエージェンシーでの勤務を経て、今年の2月にメルカリに入社しました。元々オークションやフリマアプリをよく使っていて、CtoCサービスに興味があったんです。新しい文化をもっと世の中に広げる仕事はいちPRパーソンとして非常にチャレンジングで魅力的でした。

矢嶋:前職ではサービスのローンチから社会現象になっていく過程、そして上場までの一通りを見届け、組織も大きくなったので、次は小さいベンチャーでハンズオンで仕事をしたいと思っていました。次の転職先も決まっていないまま退職し、様々なベンチャー企業の方とお会いしていました。その頃に、大学一年のときからの友人である進太郎さん(メルカリ代表取締役会長兼CEOの山田進太郎)と食事をする機会があり、メルカリが将来目指している世界の話を聞いて、まだまだメルカリは最初の一歩なんだなと思い、自分の経験が役立てるかなと思いました。何より、様々な会社とお会いして話を聞いた中で、一番ワクワクしたのがメルカリだったんですよね。

中澤:私は2016年の1月に、一人目の広報として入社しました。メルカリは以前から知っていて、とにかく優秀な人が集まっている会社というイメージでした。サービスも好きだったので、まずは話を聴いてみようと思っていまの社長の小泉とランチをし、そこから選考を受けて入社しました。プロデューサーの経験もあったので、プロデューサー職か広報職か迷ったのですが、広報は当時誰もいなかったので面白そうだと思い広報に決めました(笑)

ー体制と仕事内容を教えてください

矢嶋:PRグループは現在マネージャーの私を含めて4名で、株式会社メルカリとグループ会社の株式会社ソウゾウの広報活動を行っています。メルカリが目指すビジョン・世界観や、サービスの価値を社会に伝え、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、最終的にメルカリの”ファン”を創ることがミッションです。具体的には、それぞれのサービスの特徴や、フェーズにあわせた広報戦略の立案、プレスリリースの企画・作成、取材依頼の対応、各メディアにおける報道状況のモニタリング、メディアリレーションの構築などなど、幅広く行っています。

中澤:メルカリならではかな?と思うのは、報道対応だけでなく、自ら手を動かして発信をしたり、社内を巻きこみプロジェクト的に動くことも多い点ですね。メルカンの記事企画や執筆をしたり、ノベルティグッズの企画や制作をしたり、コーポレートサイトのリニューアルをしたり、ムック本の監修をしたり…。ProductチームのプロデューサーやBI(Business Intelligence)のメンバーとコミュニケーションをとる機会もすごく多いですね。
最近印象的だったのは、6月に出品グッズの企画をしたことです。「梱包や配送を便利にするオリジナルグッズを作りたい!」という声は以前からあったのですが、推進することになりディレクションを担当しました。デザインはデザイナーにお願いし、パートナー選定やロジスティクスの整備はBizDevや経理と連携、キャンペーンの設計・実施はプロデューサーと…と一大プロジェクトになりました。大変でしたが各部門と連携してなんとか実現することができ、出品キットが届いたお客さまの喜びの声をSNSでたくさん見たときは嬉しかったですね。

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Instagramに投稿された出品キットの写真

片山:最近で特に印象的だったのは、先月放送されたテレビ東京「ガイアの夜明け」の密着取材です。半年近くかけてメルカリチャンネルのリリース前後に密着取材が入ったのですが、開発中バグが出て予定通りに進まず苦労している場面や、リリース当日に皆が利用状況を見て興奮している様子、トラブル時に緊急対応に取り組む姿など、日頃はなかなか見えないプロダクト部門の頑張りをすごく実感して…。こんなにも熱いバトンをいつも渡してもらっている、PRはリレーのアンカーなんだなと思ったんです。そうすると、もっと頑張らなきゃな、と。PRは会社の顔と言いますが、自分が発信したことが会社のメッセージになるという緊張感や責任感は、いつもヒリヒリしますが、仕事の醍醐味でもあります。

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「ガイアの夜明け」ではメルカリチャンネルローンチの瞬間も取材

矢嶋:先月、PRグループで丸一日かけてオフサイトミーティングを行い、「メルカリのPR」として大切にしたいことをディスカッションしてバリューを決めました。

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特に「本質と革新 – 前例や慣習に囚われず、本質とは何かを考え、常に新しいコミュニケーション手法の解決にチャレンジします」ここはメルカリらしく取り組んでいきたいですね。
例えば何かニュースがあるとき、プレスリリースを打つというのは定番ですがあくまで1つの手段でしかない。実は、ソウゾウの設立時、プレスリリースではなくWantedlyのみで告知しているんですよね。というのも、設立の告知を採用に直結させたいから。写真も、まだなにもない空間に代表の松本がぽつんと立って、仲間を募集している(笑)このWantedlyのページが大量にシェアされ、応募もたくさん来たそうです。こんな事例は面白いですね。

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ソウゾウ設立時のWantedly

中澤「圧倒的な当事者意識」はどこかで聴いたことある言葉ですが(笑)でもすごくいいなと思って。共有されるのを待つのではなく自らネタを見つけたり、なにかPR視点で解決できることがあれば動いたり。メルカリ社内は情報がオープンなので、Slackで色々なチャンネルに入ったり、定例のドキュメントを読んだり、Wikiをチェックしていれば社内の動きがわかります。自らとりにいく、という姿勢はメルカリでは本当に大事だし、なにより社内は面白いネタの宝庫なので、もっともっと発信していきたいですね。

PRは合気道。社会と自社のバランスを保つ

ー事業会社のPRならではの醍醐味ってありますか?

片山:ブランドを強く意識するようになったことです。単純な露出獲得ではなく、一つ一つの対応、日々の活動が、いかにステークホルダーの態度や行動を変えて会社にとってどんなブランディングになるのか、より深く考えるようになりました。これも事業会社のPRとしてコーポレート・コミュニケーションに携わる機会が増えたことによると思います。

中澤:露出数じゃなくて内容をしっかり見てくれるというのは社内の理解もありますよね。

片山:社内の理解があり、裏を返せば要求水準が高いので、露出だけを見ていない。活動の本質的な成果を評価してくれますね。さらにみんな協力的で発信に積極的ですし、中身までしっかり見てくれるのでこちらも気合が入りますね。

ー矢嶋さんは入社間もないですが、入って感じたことはありますか?

矢嶋:入社前からかなり話は聞いていましたが、実際に入ってみて、想像以上に現場に裁量権が与えられていることは驚きましたね。各部門やメンバーひとりひとりがオーナーシップを持ってチャレンジしているし、経営陣がそれを止めず、推奨している – Go Boldが実践されていると感じました。

ー仕事の上で大事にしていることはありますか?

矢嶋:バランス感覚でしょうか。広報は社外と社内の接点なので、主観的すぎても客観的すぎてもいけない。自分たちの伝えたいメッセージと、世の中の空気をあわせて、どう伝えていくのか。ニュースを見るとか、話題の場所にいってみるとか、アンテナを広げることは大事ですよね。

片山:「メディアは社会の鏡」といいますからね。私も、意識的に俯瞰して自社を見ています(笑)社内にいるからこそ、7:3くらいで社内よりも社外の視点を多くとりいれる必要があると思うので、メディアには多く触れるようにしていますね。例えばネガティブな記事がでた際に、「こんなひどい記事かかれた」と憤って終わるのか「なるほど、こういう考え方もあるかもしれないな」と考えて経営にフィードバックするのか…いわゆる広聴で外の視点を持てるかはPRとして欠かせない資質です。

矢嶋:PRは合気道みたいなもので、自分たちが言いたいことを、どう世の中に受け入れられやすくのせるのか。さらにはレバレッジしていくのか。戦略を立てたものが上手く情報伝播していって、世の中ごとになったときは、すごく達成感があります。

メルカリ以前/以降で時代の変わり目を作りたい

ーメルカリPRの魅力を教えてください!

矢嶋:様々な側面でここまで社会から注目されている企業は珍しいですよね。特に昨今では、利用者の拡大に伴い、CtoCサービスのインフラとして社会的責任を強く求められる機会が増えており、これまで以上に信頼されるコミュニケーション活動が必要です。難しい局面もたくさんありますが、こんな経験ができる会社は中々ないと思います。

中澤:私は入社してもうすぐ2年になりますが、半年ごとに全く違うフェーズに映っていると感じます。入社当初は色々試行錯誤しながら「こんなTV番組にでたいなぁ」なんて思っていたら、今ではたくさん。ネガティブな報道の対応も増え、サービスローンチの数も何倍?という感じで。急成長企業ならではの環境で、入社時は広報未経験でしたが相当な場数を体験できたと思います。

片山:周囲のメンバーが非常に優秀かつ魅力的で、日々触発されています。ここまでメンバーに恵まれた稀有なチームで一緒に働けることでモチベーションが高まりますね。メルカリが掲げる「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションには、社会と合意形成を図るPRの力が不可欠です。この極めて大きい目標も、頼もしいメンバーが揃っているので必ず実現できると信じられるのはメルカリならではないでしょうか。

ーどんな人と一緒に働きたいですか?

片山本質から考えられる人でしょうか。たとえばプレスリリースや問い合わせ対応もPRの手法の一つに過ぎません。手法から考えてしまうとルーティンになりがちですが、コミュニケーション課題の本質から発想できると、意外とシンプルに解決策が見つかったりする。手法の自己目的化に陥らない、人間のインサイトに基づいた本質的な思考ができる方とぜひ一緒に働きたいです。

矢嶋:難しいですね……うーん、「メルカリで世界を変えたい人」かな。メルカリくらい、世界を変えられると本気で信じている会社は他にないと思うんですよね。それをコミュニケーションの観点からどう実現できるか?共に考え、一緒に創る仲間が欲しいです。熱い想いがあれば、スキルや実務はいくらでも学べると思うんですよね。小泉もよく「Before Mercari
/ After Mercari の時代の変わり目を作りたい」
と言っていますが、メルカリのミッション「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」に共感し、メルカリを通じて世界中の人々の価値観を変え、行動を変え、生活がより楽しく・便利になる世界を実現することにワクワクする方と一緒に働きたいです。

中澤:私はPRは未経験でしたが、前職でプロダクト側のプロデューサーをやっていたという経験がいま想像以上に活きているので驚いています。PRグループ内には現在PR経験者と未経験者が半々ですが、各自の強みを活かして活躍していると思いますね。なので、いわゆる広報像にとらわれる必要はまったくないと思います。それより、とにかくメルカリが大好きな人に来てほしいです!!

矢嶋片山それは間違いない!!

クローズドイベントのお知らせ

メルカリのPRグループでは、経験豊富なPRパーソンから未経験だけどメルカリが好き!という熱意をお持ちの方まで、一緒に働く方を募集しています!
ご興味を持って頂けた方は、採用ページもぜひご覧ください。
PR Specialist

さらに、11/20(月)にクローズドイベント「Mercari PR Open Door Day」を開催します。
経験やスキル不足ではないかと悩まれている方、どんな人と働くのか知りたい方、ぜひOpen Door Dayにご参加ください。私たちが何を大切にして日々PR活動をしているのか、それぞれ特色あるメンバーの紹介、職場環境やカルチャーも感じられるオフィスツアーなどを通じて、ぜひ身近に感じて頂ければと思います。
詳細・応募については下記ページをご覧ください!

docs.google.com

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