「最先端より“普通の感覚”を大切にしたい」メルカリプロデューサーのあたまのなかby八代嘉菜

メルカリJPのプロダクトオーナーである伊豫が、メルカリで働くプロデューサーに実際の企画とその結果、そして各々のバックグラウンドに迫る企画第五弾。

今回話をうかがったのは、インターンを経て新卒でメルカリ/ソウゾウに入社し、ずっとメルカリ アッテ(以下、アッテ)に携わってきたプロデューサーの八代嘉菜さんです。

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八代嘉菜(Kana Yashiro) ※写真左
大学1年次よりスタートアップやベンチャーキャピタルでのインターンを経験。大学3年次の2015年7月にメルカリ アッテの立ち上げメンバーとして当時社員数4名の株式会社ソウゾウにジョインする。その後、2017年春に新卒として改めてソウゾウに入社。現在はメルカリ アッテでプロデューサーを務める。


伊豫健夫(Takeo Iyo) ※写真右
大学卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)、株式会社野村総合研究所を経て、2006年に株式会社リクルート入社。中長期戦略策定および次世代メディア開発等、大小問わず多数のプロジェクトを牽引したのち、2015年3月株式会社メルカリに参画。2016年8月より執行役員。US版メルカリのプロダクトマネジメントを担当後、2017年4月より国内版メルカリのプロダクト責任者を務める。

納得感が必要だと感じたメルカリ アッテの「あんしん・安全」の取り組み

伊豫:本企画としては初の女性プロデューサーへのインタビューですね。八代さんって結構昔からいるイメージがあるんですが、2017年の4月新卒入社なんですね。

八代:はい、2015年7月にインターンとしてソウゾウに入社し、新卒として正式に入社したあともずっとソウゾウのプロダクトであるアッテに携わってます。

伊豫:当時はソウゾウって出来たばかりの組織でしたよね。当時まだまだスタートアップだったメルカリが完全な別会社を立てて新規事業をやるという形式は、業界的にも珍しかったかも。

八代:そうですね。代表の松本+インターン3人の計4人で、何をやっていくかを決めるところから始めました。メルカリの枠を超えたCtoCというイメージ自体はあったものの、それこそ家事代行などのサービス寄りの構想もありました。日本以外でスタートさせるという選択肢もあったので、市場調査もかなりやりました。

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伊豫:松本さんと濃密な時間を過ごした経験、羨ましいなぁ。

八代:1on1もたくさんさせてもらって贅沢な時間でしたね。それこそ「まずは報連相から」といった社会人の基本も教えてもらいました。

伊豫:最近はどういった業務を?

八代:引き続きアッテの担当をしています。アッテはプロデューサーが4人いて、プロダクトオーナー(以下、PO)、サービス、コミュニティを他の3人がそれぞれ担当しているので、私がそれ以外の部分を全て担当していて、最近だと特に「あんしん・安全の取り組み」をメインに取り組んでいます。

伊豫:具体的には?

八代:ゾーニング (=年齢により閲覧を制限する施策)だったり外部誘導の禁止の施策です。

伊豫:安心と安全にフォーカスする中で特に苦労した点などありますか?

八代:当時、優先度の一番高いKPIがサービスカテゴリーの応募者数増加でした。サービス全体としては成長を求めている時期なのに、あえて成長を止めてしまうかもしれない施策をやろうとしているという観点で、とても悩みましたね。

伊豫:たしかにサービスの成長という攻めの要素、そして安心と安全という守りの要素は二律相反することもありますよね。

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ちなみにメルカリの場合は、CXI(=Customer Experience Improvement)という、CS部門とプロダクト部門の橋渡しをしながら改善を進めていくチームを設置しています。

これによって、事業成長に関することだけではなく、純粋にお客さまの満足を高めることや、安心と安全の確保に向けての取り組みを常に考えられるようにしていますね。アッテの場合はどうですか?

八代:アッテはプロデューサーがCSと直接コミュニケーションとれる形になっています。こうすることで、お客さまの声をよりダイレクトに聞けるというメリットも感じています。

伊豫:具体的にはどうやって事業成長とのバランスをとっていたんですか?

八代:私の場合は安心・安全の施策以外にプッシュ通知などのCRM施策も合わせて担当していたので、「ここでサービスの成長の面は挽回するぞ」という気持ちでやっていました。あとは「安心・安全に向けての取り組みが中長期的には必ず必要なんだ!」という信念でしょうか。

伊豫:なるほど。それを経て、今思うことは?

八代:やはりサービスを信頼できるということは中長期的なRR(=Retention Rate)向上には繋がっていると思うし、やってよかったと思っています。お客さまにもアッテは安心・安全だという納得感をもって利用してもらいたいので。

何よりお客さまに安心・安全に使ってもらえてきているという自信がつきました。ただPOやPJOとは頻繁にコミュニケーションをとっていたのですが、もっともっと時間をとってお互いに腹落ちするまでとことん話すべきでした。双方にも納得感がとても大事だと気づきました。

変化に意味を感じられる人はメルカリ新卒に向いている

伊豫:今だとメルカリでインターンしている学生の方も多く、よく社内で見かけますよね。八代さんのインターン時代、新卒の話を聞かせてください。

八代:もともと大学1年次からネット系のベンチャーを中心にやっていたのですが、EV(イーストベンチャーズ)のアソシエイトだった縁で、メルカリでインターンを始めました。

伊豫:2年弱のインターンを経て、昨年に新卒入社。メルカリで新卒って、ぶっちゃけどうですか?

八代:「自分はとっても得した経験しているなぁ」「人の3倍速で生きてるな」って感じますね。研修も本当に必要最低限で、すぐに現場でバリバリ働ける環境だったし、周りを囲んでいるのは様々な職種のプロフェッショナルな人たち。不合理なこと…例えば「1年目だからなになに〜」みたいなこともない会社です。

伊豫:僕も新卒は割と大手だったので半年間研修しました。なので今は当時に比べて3倍速だなと感じる気持ちがよくわかります。

八代:この会社は、すっごく変化があるじゃないですか。1ヶ月前に想定していたことと全く違うことをやることもありますし(笑)。

伊豫:ですね。でも最近は1ヶ月というより1日単位で日々いろんなことが変化していくと感じてます。

八代:私はその変化が楽しいと思えるタイプです。

伊豫:どんな人がメルカリの新卒に向いていると思いますか?

八代:柔軟性がある人ですね。固定観念にとらわれない人。じゃないと、せっかくの機会を無駄にするし自分の可能性を閉ざしちゃうって思います。

伊豫:シニアな意見ですねぇ(笑)。

八代:その人なりの軸は絶対にあってほしいと思っています。でも、変わることに意味を感じられる人、自分に納得感をもって進めていける人がいいと思います。

言語化できる強みを活かしたい

伊豫:今後の展望はありますか?

八代:安心・安全の話に繋がるんですが、決済機能の検討を始めているので、導入の実現ができたら良いなと思っています。

中長期的にはアッテをさらに日常的に使ってもらえる世界観の構築を目指したいです。最初から育ててきたサービスなので愛着もありますし、そもそもどんなにいいアプリを作っても、知られていない・利用されていないと意味がないと思うので。

伊豫:個人的な目標などはありますか?

八代:新しいものが好きで、0から1を作るの好きなので、また機会あれば立ち上げをやってみたいですね。特に美容系といった分野など、実用的じゃないけど人の生活が豊かになるものにはもともと興味がありました。実は今、アッテでネイルとか取引完了率が高いんですよ。

伊豫:もともとアプリ、サービス好きだったんですか?

八代:高校生でiPhoneをゲットしたときから、アプリ好きですね。昔からCMとか好きで、限定的なもの、制限のある中で成立しているものが好きなんですよ。CMだったら15秒や30秒という時間ですけど、アプリって制限の塊、集合体じゃないですか。

あと、アプリの内容というより、ミニカーを集める感覚でスマホアイコンをスクリーン上に集めちゃいます。サービスを使うためにインストールするっていうより、自分がきれいに並べたスクリーンをつくるためというか。

伊豫:あー、なんかわかります。僕自身も絶対にiPhoneのアイコン整理にフォルダを使わない、とか。スマホの画面って本当に本人の嗜好やセンス、トレンドへの敏感さなどいろんなものが詰まってますよね。それでいうと、前回出てもらった木下慶さんが、スマホの画面だけでプロデューサーを採用するスクショ採用もわかるかも。

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八代:新しいアプリが出ると、UI、UX が気になって、とりあえずキャプチャを撮りまくってます。自分の写真フォルダは色んなアプリのキャプチャでほぼ埋まってます。

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伊豫:めっちゃおもしろい。これって絶対に強みですよね?

八代:ありがとうございます。ユーザー目線は得意だと思っています。

伊豫:ユーザー目線が得意と言えるのは、どういう状態ですか?

八代:言語化できることですね。私、新しいアプリが出るとどんなアプリかを見るためにいったんDLして使ってみた後、少し時期をあけて周りの友人が使い始めた段階でまた使ってみるんです。

あえて最先端であり続けようとしない、普通の感覚をずっと大事にしたい、という気持ちです。アーリーアダプターは会社にもいっぱいいますし(笑)。今後もこの感覚は大事にして、仕事としてアウトプットしていけるようになりたいと思っています。

伊豫:メルカリって、外から見ると過去に起業していたりサービスを運営したことがあるといった男性も多い印象がありますよね。

八代:それで言うと、まだ女性プロデューサーは少ないですね。なので、社内でもっと増えてほしいです。

個人的には、社内で男女差が生まれるような仕事はほとんどありませんが、伊豫さんが言われたように過去に大きな実績を残した人がメルカリに多く集まっていることで、応募までにハードルを感じる人もいるんじゃないかなと思っています。

伊豫:実際、メルカリの中に入ってみると男女差を感じることはほとんどないですよね。

八代:そうですよね。ハードルを感じている人たちは、もしかすると単純に身の回りに仕事でメルカリに関係する人がいないからそう思っているだけだと思うんです。だから、気負いしないでどんどん応募してほしいです。男女限らず、一緒に働く仲間をもっと増やしたいですね。

伊豫:ですね。ありがとうございました!

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