「上場はゴールじゃない」 メルカリ創業者の熱量に突き動かされ続けた僕がMVP賞をとるまで

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こんにちは、Accounting/Taxチームの石川恭平(@kyo)です。

先日、2018年1月~3月期のMVP賞をいただきました。受賞理由は「一歩上の目線で常に仕事を考え、経理の枠を超えて会社に貢献していた」。経理といったお金周りを担当するAccounting/Taxチームが全社的に表彰されるケースはめずらしいこともあり、僕だけでなく、周りのメンバーもこれには驚いていました。

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この3ヶ月間、やはり思い出深いのはFinanceチームと連携しながら進めた上場準備です。そこで今回はMVP受賞を機に、これまでの3ヶ月間を自分なりに振り返ってみたいと思います。

Accounting/Taxの仕事は「過去の実績を正確に整理する」

まずはAccounting/Taxチームの仕事についてお話しさせてください。

Accounting/Taxチームとは下記の記事にあるように、おもにメルカリグループ全体の経理や税務など、基本的にはお金に関わる業務を正しく整理し、管理することが仕事です。その中で僕は入社以来、メルカリグループ全体の連結決算やUSとUKにある海外子会社の支援、資金繰りの管理などを行なってきました。

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Accounting/TaxチームとFinanceチームは、資金調達といったものに対して連携をとることがあります。そのため、今回の上場準備でもFinanceチームが中心となり、Accounting/Taxチームとして連携しながら進めていきました。

具体的にどういった役割分担になるのか。Accounting/Taxチームが決算を締めたり支払いをしたりする一方、Financeチームでは過去の実績から将来の事業計画を組み立て、アナリストや投資家にプレゼンし、資金を集めます。いうなれば、Accounting/Taxチームは過去の実績を正確に整理する仕事で、Financeチームは会社の未来をつくるためにお金を集める仕事をします。今回の上場準備は、そんな2チームが密にやりとりしつつ、Legalチームやほかのコーポレートに関わるチームが一体となって成し遂げたものでもあります。

通常、一般的な企業であれば経理や財務業務は細分化されていて、密にやりとりしながら…といったことはなかなかできなかったりします。その点、メルカリでは、他チームとの連携がスムーズかつしっかりやり遂げることができます。

また、メルカリは組織としても拡大し続けていますが、まだまだフレキシブルに動くことを求められるシーンはあります。なにより、自分がやりたいと思ったことに手を挙げると、チャレンジさせてもらえる風土があります。そして、それを支援してくれるチームメンバーがいます。

僕はその風土を利用して、いろいろなチャレンジをしてきました。そのことが、今回の受賞につながったのではないかと思っています。

「基本業務を怠ったら即中止です」

上場準備は、一部のメンバーだけが知るプロジェクトとして進められていました。僕自身も「手を貸してくれないか」と声をかけられるまで、その存在すら知りませんでした。当時はプロジェクトを進めるメンバーもごく限られていて、常に人手が足りない状態だったのです。

そもそも僕がメルカリに入社した理由は「経理業務を中心に新しいチャレンジがしたい」という気持ちがあったからです。声をかけてくれたチームメンバーは僕がそう話していたことを知っていたのだと思います。当然、その提案には2つ返事しかしませんでした。

もちろん、基本業務も進めながらの極秘プロジェクトです。どちらも疎かにすることは許されません。上長である李(裕満)さんからも「基本業務を怠ったら即中止です」と言われ、常にいろんなプレッシャーを感じていた気がします(笑)。

上場準備のメインは、上場申請書類の作成です。中でも、僕が担当していたのは届出書や目論見書などの書類作成。フォーマットはある程度決まっているため、そこに入る情報を正確につくっていくことがメインでした。

上場申請書類は情報の正確性を求められますが、メルカリグループだけでなく、関係者すべての意向なども入ります。そのすべてを確認し、一つひとつを書類に落とし込んでいきました。

僕は「上場準備」自体にも興味があり、一度は関わってみたいと思っていましたが…まさかこんなに膨大な量を相手にすることになるとは。「上場準備って、なんだか達成感がありそう」「キラキラしている」とイメージがやや先行していた以前までの自分を反省しました(笑)。

上場は手段であり、ゴールではない

上場準備中はまさに怒涛で、思い出になることも多々ありました。年明けにはプロジェクトメンバーみんなで神社に祈願へ行きましたし、ラストスパートとなった5月には、会議室のテーブルに目論見書をすべて並べ、みんなで確認し合ったこともありました。

特に印象に残っているのは、創業者である山田進太郎と関係者のやりとりでした。「メルカリは、やりたいことがまだたくさんある」「上場はそのための手段であり、ゴールではない」。社外に対して、そして僕らに対してもそう話す進太郎さんの言葉を直に聞いて、自分が関わっているプロジェクトの重要性を改めて認識しました。

上場は、企業にとっても世間からみても、とても大きなプロジェクトです。そのため、上場=企業としてのゴール、として捉えられがちなところもあります。進太郎さんはそういったイメージに正面から立ち向かい、あくまでも手段の1つであることを自ら伝え続けていました。その姿を見て、メルカリにとって上場が重要なプロジェクトなんだなと改めて感じました。今振り返ってみると、これが僕の上場準備へのコミットメントの核になっていた気がします。

メルカリは、6月19日に新規上場しました。進太郎さんだけでなく、メルカリ全メンバーの「次にやりたいこと」への一歩を踏み出したんです。

そして僕は今、メルカリからグループ会社であるソウゾウへ移り、新たな事業づくりにコミットしている最中です。

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ソウゾウでは新代表が松本龍祐から原田大作に交代するなど、まさに組織としても生まれたてです。今後いかにメルカリに次ぐ新しい事業を生み出すことができるのか。僕はメンバーの1人してなにができるのか。挑戦の日々はまだまだ続きそうです。

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