2020年1月にメルカリR4Dが東大と社会連携研究部門を設立!「価値交換工学」って何? #メルカリな日々

こんにちは!R4Dのigaです。

本日、メルカリのプレスリリースでも発表いたしましたが、メルカリの研究開発組織「mercari R4D(以下、R4D)」は、東京大学インクルーシブ工学連携研究機構(略称:RIISE)と共同で、社会連携研究部門「価値交換工学」を設置することになりました!

社会連携研究部門とは
公共性の高い共通の課題についての新規技術とビジネスアイディアの獲得を目指し、民間企業と東大の連携の元設置される産学連携の研究部門のこと

本部門はRIISEにとって初となる産学連携の取り組みとなり、2020年1月1日から2024年12月31日までの5年間、東大とメルカリの共同研究機関が設置されます。

写真右から、川原教授(東京大学・RIISE機構長)、濱田(メルカリ取締役CINO)、髙橋(R4D・マネージャー)、山村(R4D・リサーチャー)

今回、R4Dと東大は「価値交換工学」という新しい学問の設立を目指し、社会連携研究部門を2020年1月1日に設置します。設置にあたって、「価値の分析」「価値の生成」「価値の交換」という3つの研究領域を設定しました。

【価値の分析技術】

モノやサービスの価値を希少性やコンテキストを踏まえて定量化する技術に取り組む
→研究テーマ例:写真を撮るだけで商品の値段を提示する技術、体験・喜びの数値化など

【価値の生成技術】

人々が作り出したモノやサービスの価値を高める技術の研究に取り組む
→研究テーマ例:遊休資産の活用を可能にする技術(認証、リソース割り当て、最適化)、クラウドソーシング技術など

【価値の交換】

人々が安心安全でスムーズに価値の交換を行うプラットフォームをつくる
→研究テーマ例:マッチメイキング・意思決定の理論と応用など
※上記の研究テーマ例はあくまで一例です。

ご存知の通り、フリマアプリ「メルカリ」はモノを売りたい人・買いたい人をつなげるCtoCサービス。これまで捨てられてしまっていたモノがメルカリを通じて必要な人の手元に渡ることは、まさに「価値交換」の体験と言えます。

今回の取り組みでは、「価値交換」というテーマを工学的に捉え直し、既存の学問の枠に囚われることなく幅広く研究することで、世界中の人々がフェアでスムーズな「価値交換」を行うことが可能な社会の実現を目指していきます。設置期間は2020年1月から2024年12月までの5年間。研究員の公募も開始されました!これから5年間の取り組みのなかで、どのような研究が生まれていくのか、私も心からわくわくしています。

社会連携研究部門設立の実務を担当してきたR4Dのリサーチャーの山村とマネージャーの髙橋のコメントです。

山村(R4D・リサーチャー):価値交換工学設立のリリースを出すことができてホッとしましたが、まだスタート地点に立っただけです。やることは山積みですが物々交換から始まった価値交換を工学的に捉え直して新しい学問をつくるという、チャレンジングでやりがいのある機会を活かし、Go Boldに研究していきたいと思います。
髙橋(R4D・マネージャー):この半年間、取り組んできたことがやっとリリースできました!社会連携研究部門は、R4D発足以来の大きな取り組みとなります。これから東京大学と連携し、より大きな研究成果をあげていきたいと考えています。
R4Dでは価値交換工学だけでなく、他にも多くの取り組みをしています。引き続き内部でも研究開発を推進していき、企業研究所と言えばR4Dという名前が最初に浮かぶような組織にしていきたいです。

今後、R4Dと東大の社会連携研究部門の取り組みについての情報はメルカン・R4DのWebサイトでも引き続き情報発信を行っていきますので、ぜひご注目ください。

それではまた、明日の#メルカリな日々で!

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