直感×データドリブンでUSを攻略する|メルカリを支えるあの人この人 @伊豫さん(プロデューサー/執行役員)

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2000万DL超えで勢いに乗るメルカリUSアプリのエンゲージメントチームを牽引する伊豫さん(プロデューサー/執行役員)にインタビュー。

大手メーカーの人事、大規模システム開発のSE、メディア開発のプロデューサー職を経てメルカリに参画した伊豫さんに、メルカリ プロデューサーの特徴や面白さ、必要なスキルやマインドなどを伺いました。

伊豫 健夫(Iyo Takeo)
大学卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)、株式会社野村総合研究所を経て、2006年に株式会社リクルート入社。中長期戦略策定および次世代メディア開発等、大小問わず多数のプロジェクトを牽引し、2015年3月株式会社メルカリに参画。国内プロダクトの領域強化等を担当したのち、以降は一貫してUS版メルカリのプロダクトマネジメントを担当。US発新機能の多数投入、マーケティング部門を統合した施策展開など、USにおけるプロダクトプレゼンスの成長を支える。2016年8月執行役員就任。

無限の施策範囲がエンゲージメントチームの魅力!

ー 伊豫さんのチームとミッション、業務内容を教えてください。

メルカリのプロダクトチームは出品や検索・タイムラインなどのアプリ機能、社内ツール、新規プロジェクトなどで構成されていますが、わたしは入社後しばらくしてから現在までUS版メルカリのエンゲージメントチームを担当しています。

チームのミッションはUSプロダクトにおける、ユーザーのLTVと継続率の向上です。

わたしはプロデューサーとして、ミッションを達成するために必要な施策の企画やディレクション、プロジェクトマネジメントを行なっています。

ー やりがいや面白さを感じるのは?

まず、すべての結果が数字で見えることですね。メルカリの開発文化でもあるのですが、あらゆる数字を基に効果測定を行ない意思決定を行うことが多いので、自分たちの仕事の成果が非常にわかりやすい。

エンゲージメントチームに限って言えば、企画範囲が各チームの中でも一番広いこと。プロダクトの改善においてLTVと継続率に関わらない部分はほとんど無いと言っていいので、ある意味制限がありません。その中であらゆる施策を実行できるのが魅力だと思います。

実施する企画は発揮するエネルギー量を意識する

ー 伊豫さんなりの施策の作り方はありますか?

意識しているのはインパクトの大きな施策かどうかです。

『 マグニチュード(対象者は多いか) × 変化の度合い(どれくらい変わるのか) × 変化のポジネガ(そもそも嬉しい変化かどうか)』

という方程式を自分の中で持っていて、この積の大きさ=Go Boldかどうかを大切にしています。

当然小さな改善も積み重ねていくのですが、メルカリのプロデューサーが狙っているのは常にプロダクトの成長とユーザーにインパクトを与える莫大なエネルギーを秘めた施策です。

意外に思われることもあるのですが、データドリブンな効果測定を行なう一方で、メルカリのプロデューサーの出す企画はかなり感覚的なものも多いですね。

「これやったら絶対いいよね」くらいのレベルでも、どんどん施策に落とし込んでいきます。

ー 勘で企画してるんですか…

適当な企画ってわけではないですよ!でも勘に近いのかな…。直感の精度を上げていくイメージ。

ー 失礼しました。直感的な企画の精度を上げるために必要なことは何でしょうか?

メルカリにはエンジニア出身のプロデューサーも多いですが、そうでなくともプロダクトがどのような構造になっていて、どうアプリケーションが動き、ユーザーに使われているのか。その大前提の理解は必須です。

その上で自らSQLを叩いて企画の糸口を探すことも多いですし、US出張も多い環境なのであらゆるアプリやサービスに触れてインプットの絶対量を増やすしながらアイデアを貯めていく感じです。

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ー ユーザーインタビューなどからも?

うーん…企画に直結させることは意外と少ないですね。ユーザーインタビューはあくまで定点観測、プロダクトの健康把握としての位置づけがメイン。どちらかというとCSメンバーが頂いたユーザーの生の声から企画に結びつけることのほうが多いと思います。

ー 企画の成功確率はどの程度なんでしょうか?

ポジティブな変化が出せるという意味では、大小均すと10〜20%ほどでしょうか。

メルカリでは随時30個以上のA/Bテスト走っています。

メルカリでは施策の企画から実行まで、プレゼンテーションや承認会議といったプロセスはまずありません。誰かを説得する必要がないんです。優先順位をつけて実行し、全て数字で判断するのがメルカリのプロダクトチームです。

これはプロデューサー職に限った話ではありませんが、何よりも自走する実行力が求められ、評価されます。企画者としては、やりがいを持ちながら成果をあげられる環境はこれ以上ないと思いますね。

未完成な組織と成長の余地しかないプロダクト

ー 少し角度を変えた質問です。伊豫さんが入社してから1年半でプロダクトも会社も急速に成長しています。プロデューサーとしてどう見えていますか?

私の例で言うと、最初はAPIエンジニアと2人のチームだったのが、あっという間に10名近いチームになりました。各ポジションにタレントが入って、やれることが拡大しているなと感じます。

ただメンバーは皆そうだと思いますが、組織もプロダクトも完成しきっている感じは全くありませんね。USアプリは2,000万DLを超え、手応えを掴みかけていますが、成功に導くにはもっと早く、大胆な動きをしなければなりません。

個々人のスキルアップと能力の発揮だけでなく、チームを一層強化してくれる、プロデューサーやエンジニア、デザイナー、マーケター職種のタレントを求め続けています。

ー 8月より執行役員となりました。個人のミッションや気持ちも変わってきましたか?

いえ、フラットな組織なので社内的にタイトルが仕事に影響することはないですし、ミッションもこれまでと変わらずプロダクトの成長を牽引することです。いちプロデューサー、プロダクトマネジャーとしてさらに先陣にたって、USの成長にコミットし続けるだけです。

― ありがとうございました!

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Product Manager

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