貸与PCがいつでも交換可能になりました – 本質を考え、大胆にルール改変

こんにちは。CTOのid:sotarok です。
メルカンに記事を書くのは初めてとなります。
エンジニアたちは エンジニアブログ も頑張っておりますのでよろしくお願いします!

さて、今日はメルカリのエンジニア・デザイナーの「貸与PCのルール」を変更したという話をしたいと思います。

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貸与PCを「いつでも交換可能」にした

メルカリでは、ほとんどのエンジニアやデザイナーが、Mac (主に MacBook Pro) を利用しています。
みなさんご存知の通り、最近待望の新モデルが出ましたね!!

まあ、ESCキーがとか、USB-C がとか、Skylakeか … とか色々ありますが、間違いなく、待望の新モデルだったかと思います!笑
かくいう私も個人としては既に購入しました。TouchBar 意外と良いし、キーボードの感触も悪くないですよ。なにより軽くて最高ですね。

で、この度メルカリでは、エンジニア・デザイナーは、

– いつでも好きなときに新しいモデルのPCに変更できる

というルールになりました!!

貸与PC「2年交換」の意味を考える

多くの会社では、仕事用PCは会社から貸し出されていて「貸与から2年で新品に交換できる」といったルールになっているかと思います。
メルカリでもこれまでは「2年交換」というルールになっていました。創業当初からいるエンジニアとかはもうだいぶ交換対象に入ってくるような時期ですね。

しかし、2年交換にしていると、以下のような問題がありますね。

  • 例えば、新しいMacBook Proの発売直前に入社したエンジニアの例を考える
  • そうすると、入社時点ですでに1年半〜2年落ちだったりする
  • その人がPC交換できる頃、4年落ちのマシンで仕事することになる …

PCは、仕事をするツールの中ではもっとも根源的なものであり、アウトプットの源ではあります。
「新しいPCってワクワクするよね (裏を返せば、4年落ちのマシン、ワクワクしないよね)」という気持ち上の問題だけでなく、

  • (例えばエンジニアにとっては) イメージのビルドに時間がかかったり、コンパイルに時間がかかる
  • (例えばデザイナーにとっては) 画像を処理したり動画を処理したりに時間がかかる

等、マシンパワーが直接的に生産性に影響する場面もあります。

と、そういう問題があるのに、それがルールだから、と思考停止するのはよくないぞ、というのがことの発端ではあります。 (いや! 自分が早く新しいMacBook Proにしたいから! とかではありません、たぶん!)
実際、細かい理由はあれど、「2年交換である」ことに 本質的な理由はありませんでした。

「本質を考えてルール改変」をする

ところで、こういうルールの変更は普通のイメージだと、変更するのが大変なルールの1つと思う方もいるかもしれません。
実はこのルール改定について考えを起こしてから改定までかかった所用時間は、1日半、です。
エンジニア・デザイナーなどの所属するプロダクトチームのマネージャーの間で話題になり行動を起こし、起案してから告知まで1週間程度しか経過していません。

しかも、実は当初では「入社から半年で交換可」という原案で進めようと思っていたところ、マネージャー間で議論した結果、より本質を考えると「そもそも半年というルールすらいらないのではないか?」という意見があり、最終的には、「いつでも」ということになりました。

このスピード感や決定内容含めて、メルカリの Go Bold さが現れていると実感しています。

(一応フォローしておくと、「エンジニア・デザイナー」以外は、必要がれば上長承認のうえ交換可能ということにはしています。このあたりはある程度曖昧に、都度判断にしたほうが、本来考えたい「必要な人に必要なタイミングで必要なツールを」を実現できますからね。)

まとめ

今回の話は、単に「新しいMacBook Proが使える」ようにしたいわけでも、「CTOの一声で強引に進めた」わけでもなく、管理部門のメンバーも一緒になって「社員が一番成果を出せる制度や環境を作っていくこと」に本質的であるからこそ、こういった動きができるのではないかと思います。

こうした、メルカリの働く環境に興味がある方、オフィスに遊びに来てくれる方も大歓迎ですので、是非お声がけください 🙂

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ところで、納期の関係で最初の MacBook Pro が来るのは年明け … というオチだったりもしますが、まあそれはそれで?

あ、ちなみに、より時間のかかるビルドに関しては、クラウド上でビルドしたら良いのでは、という意見もありますね。ごもっともでございます。メルカリでは、全エンジニアが自由に勝手にインスタンスをたてたりAPIや製品を試したりできるような環境を AWS と GCP 上に用意しています。必要最低限のセキュリティのルールのみ決まっていて、料金設定等の制限も特にありません。なので、そう考えたエンジニアはそれはそれで勝手にそういうことも試せるようになっています。

と、余計な話になってしまいましたが本エントリーでは関係ないのでまたの機会に。

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