エンジニアと立ち話。Vol.21 @utahta・@__syumai(ともにBackend Engineer)ちょっとお話いいですか?

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メルカリで働くソフトウェアエンジニアにちょっとお話を聞いていくインタビューシリーズ「エンジニアと立ち話」。第21回目となる今回のゲストは、メルペイBackend Engineerの@utahtaさんと@syumaiさん。聞き手はメルペイのVP of Engineeringである@hidekです。

@utahtaさんと@syumaiさんは、かつてメンターとメンティーの関係でした。組織も事業もすべて垂直立ち上げ状態のなか、2人はどんなやりとりをしていたのでしょうか? また、メルペイでのオンボーディングに対する考え方とは?

新しいことをやりたくてメルペイへ

@hidek:そこのお2人さーん! ちょっとお話いいですか?

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@utahta@syumai:(あれ、もう座ってる)はい、どうぞ!

@hidek:さっそく、入社日と職種などを教えてください。

@utahta:では僕から。前職ではメディア系事業のバックエンドエンジニアをしていました。メルカリには2017年7月に入社し、その後しばらくはソウゾウで地域コミュニティアプリ「メルカリ アッテ」の開発をしていました。

@hidek:そこから、なぜメルペイへ?

@utahta:当時は新規事業をやりたいと思っていたんです。全社定例でメルペイ設立の発表を聞き、自分から希望してジョインしました。そして、@kazegusuriさんや@foghostさんたちとともに、メルペイの開発をスタートさせました。

@hidek:メルペイ設立当初は20名規模でした。@utahtaさんは、そのなかの1人だったんですね。そして@syumaiさんは?

@syumai:前職では社員数5名ほどのベンチャーでエンジニアをしていました。それからしばらくして転職活動をスタートさせ、メルペイを含むいくつかの企業の話を聞きに行きました。話を聞いていくなかでメルペイは一番インパクトがあり、サービスとしても大規模なものをつくろうとしているように感じたので、2018年5月に入社を決めました。

孤独感をなくした「毎日15分の1on1」

@hidek:メルカリグループでは入社から1ヶ月間、業務や会社での過ごし方、他チームとのやりとりなどを相談できるメンター制度があります。@utahtaさんと@syumaiさんは、メンターとメンティーの関係でもありますよね。当時はどういったやりとりをしていたんですか?

@syumai:@hidekさんがおっしゃるとおり、@utahtaさんは僕のメンターです。一番助かったのは、毎日夕方くらいに15分ほど1on1してもらったことですね。仕事中だと業務に関する質問が中心になりがちですが、その「毎日15分の1on1」があることで、会社でのちょっとしたことなど、聞きにくい疑問を解消できました。入社してすぐのころって、大海にポーンと放り出されたような孤独な気持ちになるものです。僕の場合、@utahtaさんと毎日話すことでそうした気持ちが緩和されたように感じます。

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@syumai

@hidek:入社したばかりのころは孤独になりがちですよね。ちょっとしたことでも気になってしまう時期でもあるので、話す時間があるのはいいですね。会社でのやりとりなどを相談できるのは特にいい。

@syumai:そうですね。とはいえ、実際にはエンジニアリングなど業務に関する質問もたくさんしていた気がします(笑)。僕はこれまでRuby on Railsを使っていて、Goは今回が初めてです。実装の細かい部分など、1on1を使って質問することもありました。

@utahta:@syumaiさんの場合、当初は会社生活についての質問が多く、徐々にエンジニアリングに関する質問も増えていった印象があります。先ほど「Goは今回が初めて」と言われていましたが、Goは言語仕様がシンプルなので、@syumaiさんが慣れるかどうかは特に心配していませんでした。どちらかというと、これまで@syumaiさんが行ってきた基本的な設計や実装の方針を細かく見ていました。

@syumai:前職ではエンジニアが2〜3名しかおらず、お互いに教え合う環境があまりありませんでした。そのため、サービスをつくることだけをひたすらやり続けてきました。今は細かい設計・実装まで質問できる環境があるので、すごくありがたいですね。

「メンターは疲れる」から考えるべきこと

@hidek:メンター制度でよく懸念されるのが「メンター業務に追われて、開発業務時間が少なくなること」ですが、実際はどうでしたか?

@utahta:まさにそうですね。特にメルペイが立ち上がったばかりのときに@syumaiさんのメンターをしていたこともあり、関連資料などもあまりなくて。当時はそのあたりを整備しながらメンターをしていたので、業務に集中するための時間が少なくなる課題はありました。

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@utahta

@hidek:立ち上げ時期ならではの課題ですね。そのあたりは資料や会社全体でサポートする仕組みも整ってきたので少し緩和されてきたと思いますが、それでも未だに課題として残り続けています。メンター制度をはじめとしたオンボーディングの仕組みは、入社したばかりのメンバーの立ち上がりをサポートし、より早く戦力になってもらうためにも必須です。その潤滑油として、メンターが存在します。しかし、メンターとメンティーのやりとりでは、ドキュメントで済むところもあれば、直接コミュニケーションすべきところもある。非効率なことも多いだけに、その制度のみを切り取って闇雲に続けていてはメンターが疲れてしまいます。

@utahta:わかります。

@hidek:そもそも「採用」「オンボーディング」それぞれを切り取って解釈しがちですが、本来は「採用してオンボーディングし、リテンションを高めながら成果をアウトプットする」と一連の流れで捉えるべきです。そのうえで「オンボーディングはどうあるべきか」「メンターとメンティーはどんな組み合わせがいいのか」を考えていく必要があるんです。ちょうど今、メルペイのエンジニアリングマネージャーたちで「メルペイでは採用からリテンションまでどうあるべきか」を体系立てて考えられるよう、整理しているところなんですよね。

@utahta:そうなんですね。僕は@syumaiさんのメンターのみ担当したので、手厚くフォローすることは可能でした。最近では@syumaiさんもメンターをするようになっているのですが……たしか同時に3名のメンターを担当していましたよね?

@syumai:そうですね。自分が@utahtaさんにしてもらっていたことを思い出しつつ、新メンバーのメンターをしていました。なので、オンボーディングに関して共通のドキュメントはなくても、「メンターになったらこういうことをしよう」という概念のようなものはある意味受け継がれている気がします。おもなメンター業務も、毎日の1on1と新メンバーと関係しそうなチームとの接点をつくるメンターランチ設定の2点は細かく行うようにしていました。

@hidek:@utahtaさんのメンターを参考にしていたとのことですが、自分で工夫したところはありますか?

@syumai:@utahtaさんのように技術的なサポートを手厚く行うのは、僕にはまだハードルが高くて。メルペイでの開発環境や参考にすべきコードは伝えていましたが、レビューに関しては@utahtaさんに見てもらっていました。

メルペイの開発環境を整えていくために

@hidek:@utahtaさんはメルペイにとって、サービス全体の設計や環境整備、使用している技術を幅広くチェックするテックリードでもあります。開発環境についてはまだまだ整えていくべきところもあるわけですが、今後特に注力したいことなどありますか?

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@hidek

@utahta:基本的には、僕はできるだけ楽して生きていきたいと思っているので(笑)。まずは自分が苦労しないような体制にしていきたいですね。

@hidek:それ、超大事ですね(笑)。誰かに何かを押しつけるのはよくないので「まずは自分から」という基準を持つことは大切です。

@syumai:@utahtaさんはエンジニアとしてはっきりとした基準を持って仕事されています。そんな@utahtaさんと働けるのは、僕にとってのメリットですね。@utahtaさんのようにコードに気配りができるメンバーがいることでサービスの品質も上がりますし、開発組織も良くなります。僕はまだまだ戦力として足りないところがあるように感じているので、もっとがんばりたいですね。

@hidek:めちゃくちゃいいメンターとメンティーの関係じゃないですか! 話を聞けてよかったです、今日はありがとうございました!

@utahta@syumai:ありがとうございました!

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