エンジニアと立ち話。Vol.23 @masudakさんと@_tweeeety_さん(ともにEngineering Office)ちょっとお話いいですか?

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メルカリで働くソフトウェアエンジニアにちょこっとお話を聞いていくインタビューシリーズ「エンジニアと立ち話」。第23回目は、Engineering Officeの@masudakさんと@tweeeetyさんに話を聞きました。聞き手はメルカリDirectorの@yoichiさんです。

Engineering Officeのミッションは、メルカリの開発体制や組織を整えること。では、@masudakさんと@tweeeetyさんそれぞれは今、メルカリの開発体制や組織に何が必要だと考えているのでしょうか? 

メルカリのすごいところは、検証・改善サイクルがスピーディー

@yoichi:@masudakさん、@tweeeetyさん、クレープでも食べながらちょっとお話ししませんか?

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@yoichi(Engineering Office)

@masudak@tweeeety:(クレープ……?)はい、ぜひ。

@yoichi:さっそくですが、入社の経緯を教えてください。

@masudak:では僕から。前職ではアバターサービスのエンジニアをしていました。グローバルな環境で挑戦したいと思っていたところ、メルカリではすでにアメリカでもサービス展開を始めていたためジョインしたんです。入社当初はバックエンドエンジニアでしたが、しばらくしてからSET(Software Engineer in Test)チームで、生産性や品質を向上する開発環境の構築をしていました。そして2018年7月からは、開発組織にある課題を解決するEngineering Officeに異動し、現在に至ります。

@tweeeety:僕が入社したのは、2018年9月です。Engineering Manager Solutions Team(現Engineering Office)にジョインしました。前職まではバックエンドエンジニアとしてプラットフォームの仕組みづくりや、ソーシャルゲーム開発をするほか、マネージャーやリーダーとしてチームづくりなどもしていたんです。開発組織づくりに興味を持ち始めたころ、メルカリでそういった業務を担当するチームができると聞き、ジョインしました。

@yoichi:そんな2人がメルカリに入社した当時、驚いたことやギャップなどはありましたか?

@tweeeety:入社してみて驚いたのは、メルカリのバリュー(Go Bold、All for One、Be Professional)が思っていた以上に浸透していたことですね。メルカリのロゴやバリューが書かれたTシャツをみんな普段使いしていて「ここまで会社のメッセージが行き届いているのか!」と衝撃を受けましたね。

@masudak:僕の場合、改善スピードに驚かされましたね。僕が入社した当時から、開発面でも組織面でも「必要だ」と思ったことをすぐに取り入れ、改善していく流れがとてもスピーディーだったんです。それも、ちゃんと2〜3ヶ月ごとに見直しながら進めていくことを組織レベルで実現していました。

@yoichi:たしかに、プロダクトやサービスの改善みたいに組織を動かしていくところは、メルカリらしいと言えるかもしれませんね。

今のメルカリに必要な「中長期的に戦える開発体制」

@yoichi:@masudakさんも@tweeeetyさんも、サービスや機能の改善、チームづくりをしていた文脈から、現在のEngineering Officeメンバーになったのですね。

@tweeeety:そうです。しかし、それぞれ役割が異なります。例えば@masudakさんは開発シーンに特化し、JP版メルカリにおける生産性や品質を上げるための体制をつくろうとしています。一方で、僕は開発組織づくりがミッションです。そのため、エンジニアのEmployee Experience(従業員体験)向上にフォーカスした採用戦略のほか、OSS(Open Source Software、ソースコードを無償で公開し、誰でも改良・再配布できるソフトウェア)開発をしやすい環境づくりをしています。

@masudak:メルカリはこれまで、急成長を遂げるために開発スピードを上げてきました。しかし、中長期的に事業やサービスを大きくしていくとなると、今の開発体制のままでは少し不十分なのです。

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@masudak(Engineering Office)

@yoichi:というと?

@masudak:少し前までのメルカリは、エンジニアやチーム、プロダクトの数が今よりも少なかったため、開発プロセスを明確にしなくてもスピーディーなサービスづくりを実現できていました。しかし、組織として急成長した今、従来のやり方では通用しません。今のメルカリは、中長期的にどのような体制であるべきかを模索しながら前に進んでいます。だからこそ開発プロセスを整え、各チームが納得できる最適なかたちを目指す必要があるんです。

@yoichi:それは、メルカリがテックカンパニーを目指すうえでも大事なことですね。

@masudak:そうです。例えば、現在は日本語と英語、またはその両方を話すメンバーが増えたため、コミュニケーションのあり方をみんなで再定義しています。そして同時に、開発の進め方も今後しっかり考えていきたいですね。

「メルカリが開発組織として進みたい方向性」を伝える

@yoichi:そして、@tweeeetyさんは環境面から開発組織を改善しようとしていますよね?

@tweeeety:そうです。僕がジョインしたときは、@masudakさんの入社時に比べて、すでに多くのエンジニアが在籍していました。そこで少し気になったのが、エンジニアたちの間で情報格差が起こり始めているということでした。組織が大きくなるにつれ、全社、そして各チームの方向性が見えにくくなり始めていたんですよね。そのため、ジョインしてすぐに「メルカリが開発組織として進みたい方向性」を伝えるEngineering All Hands(現在はProduct All Hands)という定例ミーティングを開催しました。

@yoichi:多くのエンジニアがいるからこそ、目線合わせは大事ですよね。

@tweeeety:そうなんです。また、メルカリはテックカンパニーとして、エンジニアコミュニティに還元するなど、技術面での発信も必要です。先ほどお話ししたOSS開発ができる環境づくりは、その一環です。これまでメルカリが開発してきたソフトウェアを公開することは、技術コミュニティへの還元だけでなく、所属するエンジニアたちのモチベーション向上にもつながります。

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@tweeeety(Engineering Office)

@yoichi:なるほど。

@tweeeety:しかし、ただ技術を公開すればいいわけではありません。メルカリの歴史とも言える部分を公開するため、OSS開発をしやすい体制づくりはもちろん、リスクやコンプライアンス面での整理も必要です。何より「そもそもなぜ公開するのか」「公開してどうしたいのか」を考えなければならない。OSS開発の環境づくりに関しては、エンジニアやリーガルなどのメンバーを数名ほど集め、ポリシーやガイドライン、公開フローなどを整備し始めたところです。

@yoichi:@tweeeetyさんは社内に限らず、社外でのエンジニアコミュニティへの参加にも積極的ですよね? 特に、エンジニアリングマネージャー(以下、EM)に関連するイベントなどを多く開催しているように感じています。

@tweeeety:僕にとってEMは、とてもおもしろい役割を持つ仕事だと思っています。なので、もっと増やしたいという想いがあるんです。今後もイベントやコミュニティを開催しながら、社内外問わず役割や魅力を伝えていきたいですね。

成長する組織を整え続ける楽しみ

@yoichi:今後は国内外問わず、背景の異なる多様なメンバーがメルカリに多く集まり、いろいろな意味でカオスになっていきます。私自身、今食べているクレープもカオスな状況下でのクリエーションも大好物ですが(笑)。お2人は、そんな開発組織を整える役割としてどういったやりがいを感じていますか?

@masudak:@yoichiさんのおっしゃるとおり、僕らのミッションはカオスを整え、仕組み化していくこと。しかし、メルカリは常に成長しているため、すぐにまたカオスになります。それをまた僕らが整えて仕組み化して……を続けていくんだろうなと考えています。つまり、終わりがない。でも、メルカリはカオスじゃなくなったら終わりだと思っています。重要なのはカオスに対応できる組織づくりではないかと。成長する組織を整え続け、それを楽しめるのは役得ですね。

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@tweeeety:成長することは、もちろん良いことです。だからこそ、社内をギスギスさせたくないですね。メルカリはサービスとして、多くのお客さまに愛されています。だからこそ社内でも「愛されるメルカリ」でありたい。そういった雰囲気も、どんどん強めていきたいですね。

@masudak:そうですね。体制や組織の話になると、どうしても批評家的になってしまう人は多くなります。カオスな状況なら、なおさらです。でも、それだけじゃ何も解決しないし、改善にもなりませんよね。メルカリグループとしての目標を達するために、どういった組織課題を解決すべきなのか。何をすればより良くなるのかを考え、僕らが改善し続けていく。そして、一人ひとりが役割を全うできるような健全な組織をつくっていけたらと思います。

@yoichi:お2人とも、とてもいいですね! 今日はありがとうございました! このクレープもカオスな状況も、なかなか食べごたえがあっておいしいですね。

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