エンジニアと立ち話。Vol.41 @yudoufu(メルカリBackendチーム、EM)ちょっとお話いいですか?

メルカリで働くソフトウェアエンジニアに、ちょこっとお話を聞いていく本シリーズ。第41回では、メルカリBackendチームのエンジニアリングマネージャー(EM)@yudoufuにちょこっとお話を聞きました。

メルカリのグループ会社だったソウゾウへ、iOSエンジニアとして入社したという@yudoufu。そんな彼はなぜ、メルカリBackendチームでEMをすることになったのか?聞き手は、入社以前からの@yudoufuをよく知る、メルペイIT Risk ManagementチームのEMである@cocoitiです。

入社時はiOSエンジニア、でも今はBackendエンジニア!

(カタカタカタカタカタカタ………)

@cocoiti:@yudoufuさん、お久しぶりです。すっかり仕事でのやりとりが減ってしまいましたが、いかがお過ごしですか?ちょっとお話いいですか?

@cocoiti(メルペイIT Risk Managementチーム、EM)

@yudoufu:@cocoitiさん、お久しぶりです。立ち話、ぜひ。

@cocoiti:さっそくですが、入社時期を教えてください。

@yudoufu:僕はiOSエンジニアとして、メルカリのグループ会社だったソウゾウへ2016年に入社しました。半年ほど地域コミュニティアプリ「メルカリ アッテ」の開発をしていましたが、その後、本やCD・DVD・ゲーム専用のメルカリ姉妹アプリ「メルカリ カウル」(カウル)の立ち上げに参加。そのカウル自体がフリマアプリ「メルカリ」内に移管されるとともに、BackendチームのEMを担当し、今に至ります。(カウルは2018年12月17日をもってサービス提供終了し、一部機能をメルカリアプリ内に移行)

@cocoiti:あれ、iOSエンジニアからBackendエンジニアになったということ?

@yudoufu:ですね。もともと前職ではBackendをやっていたのですが、古くなった技術スタックをリニューアルするため、3ヶ月ほどiOSを担当していたことがあったんです。そこで「iOSって面白いなぁ」と思い、ソウゾウ入社時には「iOSをやりたいです」と伝えていました。でも、気づいたらBackendに戻っているという(笑)。

@yudoufu(メルカリBackendチーム、EM)

@cocoiti:その揺れ動く感じ、わかります。僕もメルカリ入社時は「Androidをやりたい」と言っていたんですが、気がつくと今はBackendをやっていますし。そして、あっという間に月日が流れていきました。

@yudoufu:メルカリでの時間の流れって、異様に早い気がしませんか?僕はBackendチームのEMを担当して2年ほど経ちますが、もう5年くらいやっている気がするんです。

@cocoiti:早いですよね。だいたい3ヶ月=1年くらい経過している肌感覚があります。

カウルがメルカリで生き続けていることは「うれしい以外に言葉がない」

@cocoiti:@yudoufuさんは、どうしてソウゾウへ?

@yudoufu:ゼロから、プロダクトづくりに関わりたかったんです。メルカリのような会社に、当時スタートアップ的な立ち位置で誕生したソウゾウも面白そうでしたし。そこで立ち上げから関わっていたカウルには、やはり思い入れがありました。なので、メルカリへ移管されると聞いたとき、ショックがなかったわけではありません。しかし、それ以上に、カウルといういいサービスに関われたこと、いい仲間と開発できたことへの感謝の気持ちが大きかったですね。

(カタカタカタカタカタカタ………)

@cocoiti:どちらにせよ、プロダクトともメンバーとも離れるときは、どうしても寂しさがありますよ。

@yudoufu:ですね。メンバーが悲しい気持ちでチームから離れてほしくなくて、それぞれが次のステージで「やりきったぞ!」と言えるようなポジションやチームを一緒に探しました。結果的に、多くのメンバーがメルカリの中で活躍の場所を見つけてくれて、ホッとしています。

@cocoiti:奔走していたんですね。それに、@yudoufuさんたちがつくったカウルは、今もメルカリのいち機能として残り続けています。さらに言うと、カウルとともに誕生したバーコード出品は、お客さまからも支持されている機能です。

(カタカタカタカタカタカタ………)

@yudoufu:これまでやってきたこと、つくってきたものが生きていることは、うれしい以外の言葉がないです。今でも、名前を聞くだけで「頑張ってつくってよかった」という気持ちになります。

@cocoiti:超わかる。僕も、過去に関わったサービスの1つである「らくらくメルカリ便」の話が出ると、うれしくなるので。

無理筋な状況下だからこそ、マネージャーがバランスをとる

@cocoiti:そして@yudoufuさんは、ソウゾウからメルカリBackendチームへ…。

@yudoufu:もうね、激動の最中でしたよ!!

@cocoiti:激動(笑)。

@yudoufu:当時は、ちょうどEM体制が始まったばかり。そして、マイクロサービス化に向けて、本格的に舵を切ったタイミングでもありました。なので、Backendチームの構成はもちろん、各チームの責任範囲やオーナーシップをどうするかを提示しなければならなかったんです。かつ、メルペイのリリースも控えていて…。

@cocoiti:試行錯誤をいくつ重ねても終わらないようなことばかり…。

@yudoufu:そうなんです。これほどまでに重たい難題が3つも同時に動いていくなんて、他の会社でも例がありません。どう考えても、無理筋すぎる。でも、そういった状況だからこそ、マネージャーとしてバランスをとれる余地はあると思いました。

(カタカタカタカタカタカタ………)

@cocoiti:それって、マネジメントの力でうまく進められる可能性を感じたということですか?

@yudoufu:そうです。メルカリは、この無理筋を雑にせず、ちゃんと進めようとしています。そこでマネージャーは、難題に挑んでいることを前提に、メンバーに対して「どの方向へ進むべきか」を密にやりとりする必要があるんです。そうやって、少しずつ 少しずつ、小さなズレをアジャストしていく。

@cocoiti:少しずつ、というのが肝ですね。そもそもマネジメントによる結果は、すぐに見えてくるものではなかったりします。プロダクト開発・改善は、短期スパンで結果が出やすい。一方で、プロダクトの結果を出せても、その半年後に、人に関する歪みが出ることもあります。

@yudoufu:難しいところですよね。僕の肌感覚では、マネジメントは最初の3ヶ月で軽い手応え、半年後に「このときのこれがよかった」がわかり始める。そして1年後にようやく「いい結果が出た・出なかった」となる。結果がすぐに見えないから不安になりますが、それはすぐにメンバーへ伝わります。メンバーが大丈夫だと言っている限りは「やれているんだ」と信じてやり続けるしかないんですよね。

メルカリは「やることしかない」。だからいい

@yudoufu:ちょっと聞いてみたかったのですが。@cocoitiさんも、メルカリでの勤務は長いですし、それこそメルカリ・ソウゾウ・メルペイのすべてで開発した経験があります。今もなお、メルカリグループで働き続ける理由って何ですか?

@cocoiti:僕、メルカリは奇跡のプロダクトだと思っているんです。

@yudoufu:奇跡?

@cocoiti:はい。僕はメルカリに入社する前まで、いろいろなプロダクト開発に関わってきました。でも、どんなにお金や人を集めても、メルカリと同じものはできません。かつ、メルカリは今までにない価値を世の中に生み出したプロダクトでもあります。そんな奇跡的なプロダクトを残したいし、人生で二度と出会えないものに育てたいというのがモチベーションなんですよね。@yudoufuさんは?

@yudoufu:プロダクトを成長させたい、という気持ちは同じですね。でも、僕の場合は、右を向いても左を向いても「やることしかない」環境があることが、メルカリで働き続ける一番の理由かもしれません。「やることしかない」環境って、探してもなかなか見つからないものだったりします。正直、苦しいことも悔しいことも多いですが、今しかできないいい経験をしている感覚が強いです。

@cocoiti:チャレンジし続けられるのは、いいことですね。

@yudoufu:ですね。組織も事業もどんどん新しいことをやろうとしているので、しばらくチャレンジしかない環境が続くんじゃないでしょうか。

「いい話だった。ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」

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