メルカリCTOとともに「Go Bold」な開発組織をつくる戦略チームの現在地 #今メルカリが一緒に働きたい仲間

求人情報には必須要件・歓迎要件・求める人物像などが記載されていますが…それって、もう少しくわしく言うとどんな人?

そこで誕生したのが、採用メンバーが“仲間募集中”なチームのマネージャーに根掘り葉掘り質問していくシリーズ企画「#今メルカリが一緒に働きたい仲間」!

今回は、メルカリで働くエンジニアたちの「Go Bold」な活躍を支えるStrategy and Managementチーム(エンジニア戦略室)にフォーカス!

今回はStrategy and Managementチームのマネージャーである@harajuneと、一緒に働くことになるメルカリCTO@suguruが登場。チームが発足した経緯、今求めている人物像、そしてチームで働く魅力について語ってもらいました。

※撮影時のみ、マスクを外しています。

この記事に登場する人


  • 原田 惇(Jun Harada、@harajune)

    2008年フリーランスWebエンジニアとしてITベンチャー開発を支援、2013年アクセンチュア株式会社にてデータ・AI活用のコンサルティングに従事、2015年ロボットベンチャーの取締役COOとしてVUI開発の技術開拓・事業開発を担当し、2018年メルカリ入社、現職。


  • 名村 卓(Suguru Namura、@suguru)

    2004年株式会社サイバーエージェントに入社後、アメーバピグ、AWA、AbemaTVなどの新規サービスの立ち上げに従事。2016年7月、株式会社メルカリに参画。US版メルカリの開発を担当、2017年4月、執行役員CTOに就任。


メルカリの「Go Bold」な開発環境を支えるStrategy and Managementチーム

ーメルカリにはエンジニアの従業員体験を向上させるEngineering Officeがありますよね。Strategy and ManagementチームとEngineering Officeの違いは?

@harajune:そもそもStrategy and Managementチームは、2019年4月ぐらいからうっすらと発足していました。発足当時から役割は変わらず「エンジニアの課題解決」です。そのころは、VPoE(VP of Engineering)直下で各所と議論しながらロードマップの整備を進めていました。2019年11月ぐらいから徐々にメンバーが増えて、チーム化。引き続きエンジニアたちが抱える課題の解決と同時に、コーポレート側が対応しきれないことにも着手し始めるようになりました。

ーコーポレート側が対応しきれない課題?

@harajune:誤解を恐れずに言うと、コーポレートの人事や経理だけではエンジニア固有の言葉や仕組みを理解することは難易度が高いんです。

原田 惇(@harajune、メルカリStrategy and Managementチーム)

@harajune:例えば、インフラで「なぜそれだけのコストが発生するのか」を読み取るには、ある程度のエンジニアリングへの理解が必要です。インフラはメルカリだけではなく、メルペイや米国事業であるメルカリUSを含めたグループ全体でさまざまなプロジェクトで使われています。なかには、前払いで購入するリザーブドインスタンスや、機械学習のモデルをつくるため一時的に費用が大きくなるといったケースもあります。

Strategy and Managementチームでは、そのあたりのエンジニアリング知識が求められる部分をフォローし全社の計画とつなぐ…つまり、エンジニアのなかでの経営企画的な立ち位置の組織ですね。戦略を数字から見て、ロジスティクスまわりの企画を計画面から下支えしていきます。

メルカリには「Go Bold(大胆にやろう)」というバリューがありますが、お金や人って、当然ながら有限のリソースなんですよね。そのため、「Too Boldになる」と大変なことが起こるわけです。その分岐点をうまく察知して、時にはブレーキをかけてたり、やり方は異なるけれどもっとGo Boldにできるコースを提案したりしていきたいと思っています。

@suguru:メルカリのエンジニア組織は、“エンジニアだけの組織”ではないんですよね。Strategy and Managementチームは、もともとエンジニアが開発に専念できるように、組織をメンテナンスするオペレーションを最適化することがミッションでした。その後、Engineering Officeという組織ができ、彼らに全社定例やオフサイト運営を含むエンゲージメント関連を一任。Strategy and Managementチームは、おもに予算関係や人員計画にフォーカスして、仕組み化を進めることになったのです。

名村 卓(@suguru、メルカリCTO)

仕組みをつくりつつ、メンバーの自由さを追求する矛盾

ーどんなタイプなら、Strategy and Managementチームにマッチすると思いますか?

@harajune:仕組みや数字が好きな人、考えることが好きな方は向いている気がします。一方で、矛盾しているように感じるかもしれませんが、他人の意見や考え方、自律性を尊重できない方は向いていないです。仕組みを考えることが好きな人のなかには、ルールをがちがちに固めて強制したいマインドが強い人もいたりします。ですが、そういった方は…ちょっとメルカリのカルチャーに合わないんですよね。

@harajune:僕らは、エンジニアたちの課題解決のため、黒子に徹して仕組みづくりをしようとしている。でも、はっきりとした方針をすぐに決められるわけではない。仕組みをつくろうとしながらも、みんなには自由に働いてもらおうとする。そんな矛盾を楽しめる方には、いい環境です。

@suguru:前例はもちろん、正解がない課題と向き合うことになります。だから、周りの状況が変わったら、最初から考え直さなきゃいけない場面も今後あるはずです。そんなとき、自分が考えた方向性に固執するのではなく、柔軟に考えをシフトできる方がいいですね。もしかすると、自分に自信がありすぎて、他人の提案や方法を受け入れられない方は、相性は良くないかもしれません。

あとは、エンジニア組織に関わるチームなので、他の会社のエンジニア組織運営への興味・関心も大事。「開発をバリバリやっていきたい」「サービスを世に届けたい」というよりも、そういったことを実現できるエンジニア組織への興味はあったほうがいいですね。

これに関しては、ただ他社事例を知っていればいいわけでもありません。例えば、Google社はたくさん事例を発表していますし、話題にもなります。しかし、これはあくまでもGoogle社のビジネスや組織でのベストプラクティスです。そういった情報を整理し、自分で考えて自社の組織に最適なソリューションをつくっていく柔軟かつ強い意思があるとなおいいですね。

Strategy and Managementチームにおける“対話”の重要性

ー直近で取り組んだなかで、特に難しかったことはありましたか?

@harajune:共通して難しく感じるのは、「Strategy and Managementチーム単独では決められないことが多いところ」でしょうか。

エンジニアにとっては開発サイクルをスピーディーに回し、価値を届けることは重要。予算関係や人員計画のような間接業務はすごく負担がかかる業務です。だから、彼らへの負担をいかに最小限にするかを考えることは大変でした。ツールひとつをとっても、特定のメンバーが使っているわけではないので、管理者を決めることは難しい。このあたりは、エンジニア一人ひとりと対話しながら決めたことも多いので、時間もコストもかかりました。

ー採用ページにも書かれていますが、まさに“対話”ですね。

@harajune:そうです。効率だけを考えていたら「必要だからやってください」というコミュニケーションになりがちなんです。でも、そうするとメルカリにある「自律的に挑戦していく文化」を阻害する要因になるし、エンジニアのクリエイティビティも発揮できない。必要性を理解・納得してもらったうえで、行動を促すことが重要なんです。

ーチームとしては、どのようなOKRを追っているんですか?

@harajune:2つあります。1つは予実管理などの予算の考え方をクリアにし、なめらかに全社の仕組みと接続すること。ようするに、お金まわりの仕組み化ですね。もう1つは、エンジニアにとって重要なKPIを特定する試み。いかに、お客さまにとって効率的かつ継続的に価値を届けているかが見えるようにしようとしているんです。

最近は、インシデントの数やMTTRのような指標以外にも重要なKPIがあるような気がしています。エンジニアリング視点のKPIを並べ、検討できる下地をつくっていきたいですね。こうした新しい価値を提供していくところにも、OKRに取り入れたいと考えています。

ーエンジニア組織自体は、アジャイルやスクラムに移行しつつあると感じています。Strategy and Managementチームとして仕事の進め方の傾向は?

@harajune:マネジメントをする仕組みがなかった状態から、ようやく基本的なところが定義されはじめた状態です。今後は、今ある仕組みを改善をしつつ、より広い課題へアプローチしていく段階なので、どちらかと言えばアジャイルかもしれません。状況を見つつ、フットワークを軽くし、柔軟に対応していく意味では、まだスクラムと言えるほど一定のリズムで仕事をできていません。

メルカリの経営における意思決定の裏側に触れられる

ーこのチームで経験を積むことのメリットは?

@harajune:僕らがチャレンジしているエンジニア組織運営は、世の中的にも新しいテーマです。そんなテーマに、世界的なマーケットプレイスをつくろうとしている会社で向き合えるのはレアな体験だし、今後は世の中から求められるスキルになる。一方で、同様のポジションを募集している企業はまだ少ないので、Go Boldな人生を歩む覚悟もわりと大切です(笑)。

さらに、チームの規模がまだ小さいながらも、大きな裁量が委ねられます。もちろん自走することは求めたいところですが、仕事の影響力の大きさも感じられるのではないでしょうか。

@suguru:確かに、エンジニア組織のなかで人員や予算にここまで食い込めるチームはけっこうめずらしいです。仮にコーポレート配属になっても、エンジニアを主体とした組織の課題と向き合う経験はなかなかできません。時代の流れでも、今後はエンジニアを必要としない会社はほとんどなくなっていくでしょうから、Strategy and Managementチームでの経験はこれからの時代に求められるようになると思います。

@harajune:会社の裏側が理解できるようになるのは、メリットですよね。人員や予算などを理解できれば、組織・企業がどうやって回っているのかがわかるようになる。「将来は独立したい」「いずれCTOになりたい」と考えている方は、一度経験しておくといいかもしれません。

@suguru:「理解する」とは、今起きている事象を可視化して、意思決定者に正しく意味を伝えられるようになること。変に主観が入ってしまったり、わかりにくかったりすると正しい意思決定はできません。組織の状態をわかりやすく表現できることは、重要ですね。予算でも、単に数字として見るのではなく、数字の裏側にある意味を理解するというか。

@harajune:おっしゃるとおりですね。数字だけならExcelを見ればいい。ちゃんと数字を解釈して、トレンドとともに伝えられるようにするのは重要です。採用ページには「予実管理」と記載されていますが、それで終わりではない。さらに踏み込んで、組織の健康状態まで判断できるようにならなければいけないわけです。

候補者の方々へひと言!

ー最後に、Strategy and Managementチームへの応募を検討されている方へ、ひと言お願いします!

@harajune:メルカリが世界的なマーケットプレイスをつくっていく前提で考えると、高い確率で海外展開することになります。そうすると、いずれ各カントリーの組織をリードするポジションも誕生する可能性もあります。そういった未来を見据えながら、メルカリとともに成長していける方と働きたいですね。

@suguru:わりと重要な数字を扱うチームです。手前味噌ですが、メルカリにおける経営の意思決定の裏側がわかるのは、幅広い場で活かせる経験値になります。興味がある方はぜひ!

ーStrategy and Managementチームで挑戦したいと思ってくれた方とお話しできることを、楽しみにしております。ご応募、お待ちしています!!

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