国際女性デー特別企画総集編〜メルカリメンバーから世界中の女性たちに贈る応援メッセージ〜

メルカリでは、ビジネスSNS「LinkedIn」で日々さまざまな情報発信を行っています。去る3月8日の「国際女性デー」に際しては、「メルカリメンバーから世界中の女性たちに贈る応援メッセージ」と題した特別企画を約1ヶ月にわたって実施しました。

今回のメルカンでは、本企画でお届けした5人のメッセージを総集編という形でお送りします。5人のD&Iに対する真っ直ぐな思いが多くの人に届くことを願います。

藤田 明子 / Akiko Fujita (QA Engineer, QA Engineering Team)

実は私自身は、「女性であるから」という理由での困難をさほど感じたことはありません。シングルマザーとして働いていますが、職場は子育てにも理解がありますし、またD&Iに会社として取り組んでおり、非常に働きやすい環境だと思います。

ただ、自分の今の環境が当たり前ではない大変恵まれた環境である、ということを強く意識するようになったきっかけがあります。大学卒業後まもなく、私は大学時代からの友人の招きでバングラディシュに遊びに行きました。友人夫婦はバングラディシュではかなり裕福な、恵まれた方たちでした。滞在中、お会いした男性の方は口々に私に対して「結婚の予定は?」「女性の幸せは伴侶が大きく影響しますよ」と話されました。それに対して、若かった私はよくある会話だと聞き流しており、特に何の感情もありませんでした。しかし、友人の奥様が他の男性がいない時に話された言葉が、とても強く心に残りました。彼女は、「あなたは仕事を頑張って続けるべきだ。この国では、女性はself-establish(自己確立)できない。あなたはself-establishできる。それは素晴らしいことだ」と伝えてくれたのです。女性は男性に依存しなければ生きていけない環境、それが当たり前の国が現実に存在している。彼女の言葉から、私はそういった現実と、自分がどれだけ恵まれた立場にいるのかを強く考えるようになりました。

世の中には、さまざまな困難があります。しかし、自分が嘆いている環境は、他の誰かにとっては得難い素晴らしい環境であることもあるのではないでしょうか。そうであれば、やるべきことは、環境を嘆くのではなく、自分に何ができるかを考え努力すること。そして、何か周りの人を幸せにできることがあれば、積極的に貢献することだと思います。周囲への貢献と言っても、何も大きなことでなくとも構いません。例えば、乗り降りに困っている車椅子の方がいらしたら声をかける、PTAなどの誰かがやらなくてはいけないだろう役割に手を挙げる、世の中を良くする取り組みに寄付をする、など、小さな一歩からで良いのです。その一歩が、少しずつ自分の意識と世界を広げていきます。皆が今自分ができることに向き合うことで、一人でも多くの方が幸せを感じられる世界が実現されれば良いと願っています。
藤田 明子 / Akiko Fujita

Amy Burke (D&I Analyst, Diversity and Inclusion Team)

近い将来、機会の平等が当たり前な世の中が訪れることを願っています。最近、「ハーフ・ザ・スカイ――彼女たちが世界の希望に変わるまで」という、世界中の女性たちが直面するさまざまな迫害について取り上げた本を読みました。本で取り上げられた女性たちは皆、最初は与えられなかった機会を手にすると、自分たちや自分たちのコミュニティのために目覚ましい功績をあげました。私たちは、あらゆるジェンダーに対して機会の平等が担保されたバイアスのない世の中が女性やノンバイナリーの方のためだけではなく、社会全体のためになることを決して忘れてはいけません。

人の可能性を妨げるものがなくなれば、どのような世の中になるのか、想像してみてください。私はメルカリで毎日多くの学びを与えてくれる素晴らしい女性たちの仲間として仕事ができることを幸せに思っています。チームマネジメントと重要プロジェクトのマネジメントを上手く両立している優秀な女性たちの強い意思決定力や計画力、そして共感力を目にすると、自分が抱えている案件の進め方に関して多くの気付きや学びを得られます。また、こうした素晴らしい仲間に囲まれていることで、自分が下す判断や意思決定に自信が持てるようになり、よりGo Bold(大胆)な決断ができるようになりました。

私はメルカリのD&Iチームの一員でもあります。女性のみならず、全てのジェンダーが平等に扱われ、自身の可能性をUnleashできる(広げられる)職場の実現に貢献することにより、イノベーションが更に起こりやすい強靭な組織を目指したいです。
Amy Burke

Phuong Nguyen (Product Manager, Merpay KYC Platform Team)

世の中における女性のエンパワーメントへの関心は、かつてないほど高まっていると思います。私がまだ子どもだった時代は、「男性は仕事、女性は家庭」といった伝統的な価値観のもとで生きることを強いられていた女性も多く、私自身それが美徳だと教えられてきました。しかし、それから約30年、私の周りにいる女性の友達や知り合いなどは、私が子どもの頃には考えられなかったことを普通にしています。例えば、理論数学研究室の研究者になった人や起業家として成功した人もいれば、自らの意思により家庭にフォーカスすることを選んだ人もいます。そして私自身、幸いにも女性のプロダクトマネージャーとして、IT業界で活躍することができています。

今後は更に一歩進んで、ジェンダーによる障壁や先入観が取り除かれ、誰もが平等な機会を得られる世の中になることを願っています。人はそれぞれ自分なりの強みを持ち、直面している課題も異なります。だからこそ、ジェンダーを問わず誰もが対等なパートナーとして協力し合えるよう、あらゆる人にあらゆる機会、資源、支援が平等に与えられる世の中が当たり前となることを望みます。

こうした社会を実現するために私ができることは、日本で働く外国籍の女性として仕事で直面した困難や、自分のパフォーマンスを向上させてくれたメルカリのカルチャー・制度に関してもっとオープンに話すことです。小さな女の子や若い女性が、一人きりで人生を歩むことなく、共感できる人、尊敬できる人を気軽に見つけ、そうした人々からの助言に支えられながら生きていけるような社会をつくっていきたいと思っています。
Phuong Nguyen

Suwen Weng (Manager, Transaction & Shipping Team)

私は、科学・技術・工学・数学(STEM)の教育分野でのジェンダー格差をなくし、すべての人々に平等な機会を与えるには、早期教育により力を入れる必要があると思います。より多くの女性がSTEM分野で活躍できる世の中を目指すには、早い段階から「理数系科目は男子の方が得意」「男性が多い業界は女性には向かない」というステレオタイプをなくすことが重要であり、学校、家族、そして社会全体のサポートが欠かせません。

私自身にも7歳の娘がいます。彼女には、幼い頃から色々な科目に触れ、学校の教材を通して女性のロールモデルに出会うことで、将来は「私はどんなキャリアでも実現できる」という自信を持ってほしいと思っています。

今後、理数系科目におけるジェンダーギャップがなくなり、属性にかかわらず誰もが経済活動に参加できるような、ジェンダー平等の世の中を実現するためには、まずは公平な教育基盤を作らなければなりません。このような社会をつくるために、メルカリの社員として私が挑戦していきたいことは、おもちゃ、本、デバイス、文房具、知識などの価値を循環させることで、幼い女の子や女性に向けて、より多くのSTEM分野での学習機会を提供することです。最終的には、私みたいな親がメルカリを通じて、子どもの教育のために必要な教材やツールをもっと簡単に、そしてストレスなく手に入れられる世界をつくることを目指しています。そのようなサービスが提供できれば、性別やバックグラウンドに関係なく好きなことを学べる世の中に向かって一歩進めると確信しています。
Suwen Weng

梅﨑 美加 / Mika Umezaki (Manager, Customer Service TnS Team)

私の周りでは育児をしながらマネジメントをしている女性のマネージャーも多いです。仕事と家庭のバランスを取りながらも、チームで成果を発揮するためのマネジメント業務に試行錯誤する人は少なくないですが、メルカリでは女性のマネージャーも多いので忌憚なく相談をし合える環境があります。また、私には女性の上司がいます。彼女とは週次で1on1をさせてもらっており、理想のリーダー像や今後のキャリアについてよく意見を交わしています。私はもともとマネジメントという役割のひとつとして「チームをガンガン引っ張って目標を達成する」といった力強いリーダーシップのイメージを持っており、自分とのギャップに不安を感じることがありました。しかし、彼女から「自分の強みを生かしたリーダーシップを取ればいいんだよ。チームメンバーが安心して気持ちよく働ける環境をつくることも立派なリーダーシップだよね。」とアドバイスをもらい、とても救われました。これまでの経験を振り返ると、悩みや考えを話すことができる人やコミュニティが周囲にあるだけでも、働きやすさは格段に向上するなと感じています。

今後は働く女性としてのロールモデルになりたいと思っています。仕事と家庭のバランスを取りながら十分にパフォーマンス発揮できる環境でありつつ、評価は本人の行動や行動からの成果をもとにつけられるべきだと考えています。バックグラウンドに左右されず誰もが正当に評価される環境を作るために、前向きな言動で一人ひとりを気遣い、フォローすることで組織の一体感をつくりあげられるようなリーダーシップの発揮にチャレンジしたいと思います。
梅﨑 美加 / Mika Umezaki

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