チームの10連覇達成、海外への挑戦… メルカリプロアスリート土子・篠田選手が振り返る1年間

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先日行われた車いすバスケットボール大会・天皇杯で、アスリートでありメルカリメンバーでもある土子大輔さんと篠田匡世さんが参戦しました。そして、土子さんが所属する宮城MAXが10連覇を達成! 篠田さんが所属する埼玉ライオンズは惜しくも3位でしたが、非常に白熱した戦いに、現地で応援していたメルカリメンバーも目が離せませんでした。

土子さんも篠田さんも、2020年のパラリンピックに向けて挑戦を続けています。そんな2人がアスリートとしてメルカリにジョインしたのは1年前。メルカリに入社したことで、選手生活にどのような変化があったのでしょうか。現在の活動とともに、改めてこれまでを振り返ってもらいました。

土子大輔(Daisuke Tsuchiko)※写真左
1980年生まれ。リオパラリンピック日本代表。2014年〜2016年に名門千葉ホークスのキャプテンを務める。2017年8月に宮城MAXに移籍、ポジションはパワーフォワード。


篠田匡世(Masatsugu Shinoda)※写真右
1988年生まれ。競技開始1年でジュニア世界選手権の日本代表に選ばれる。その後、アジアパラリンピックでは日本代表として優勝。2017年にはドイツリーグ“KOLN”へ移籍し、現在は埼玉ライオンズのフォワードを務める。

宮城MAXの10連覇「もし負けたら…とプレッシャーだった」

ー土子さん、チーム10連覇おめでとうございます。

土子:ありがとうございます! 昨年は自分自身のさらなる成長を求めて、新たな環境で競技を向き合うために宮城MAXへ移籍しました。まだ個人的にも日本選手権での優勝経験がない中、宮城MAXの10連覇をかけた大会で「自分が加入したことで負けてしまったら…」とプレッシャーのかかる状況でした。今回の大会では、優勝に少しでも貢献できてホッとしています。

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10連覇を目指す中でチームとして取り組んできたのは、まずは一人ひとりの強みを理解し合うことでした。それらを戦術に落とし込み、じっくりと時間をかけてチームワークを成熟させていきました。だからこそ調子が出ない選手がいても、フォローし合いながら勝てるチームができたと思っています。

ー土子さんは今回の天皇杯で個人MVPも受賞されています。メルカリにジョインする前と今を比べて、どのような変化を感じていますか?

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土子:まずは、競技に打ち込める時間が増えるといった環境の変化がありました。これがなければ、宮城MAXの一員として活動することも叶わなかったと思いますし、トレーニングに打ち込めなかったと思います。

また、メルカリのバリューでもあるAll for Oneは、車いすバスケットボールにも通じます。私が車いすバスケットボール選手としてこの先を目指していく中で、メルカリの社風は私のスタイルに合っていると感じました。

個人ではなく「チームのディフェンスを高めるべき」と再認識できた

ーそして篠田さんが所属する埼玉ライオンズ、3位決定戦ではとても熱い試合となっていました。

篠田:ありがとうございます! 埼玉ライオンズと言えば、スピードは国内トップクラスの選手が揃っています。そこを活かしてオフェンスを速くし、相手チームのディフェンスが整う前に点をとるかを意識していました。この1年間はセットプレーなどにも注力してきたため、どんな状況でも点をとれるようになってきました。

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しかしながら、宮城MAXやNO EXCUSEのように長年日本のトップにいるチームには、僕らが1年間磨き続けたセットプレーでは崩せないディフェンス力と分析力がありました。

今回、埼玉ライオンズは勝利を掴むことはできませんでしたが、さらに完成度を高めれば日本の頂点に立てると信じています。

ーまた、篠田さんは少し前まで、ドイツチームに移籍して世界でも挑戦していました。

篠田:そうですね。ドイツチームへ移籍しようと思った理由は、2020年のパラリンピックを考えるとやはり海外選手と戦うことを想定した練習が必要だと感じたからです。

ドイツには、各国の代表選手が集まっています。つまり、世界でもトップクラスの強豪チームが集まるリーグがあるのです。そこでは、参加する試合すべてが代表戦のような緊張感を味わえます。海外選手との戦いの慣れだけでなく、自分の強みに磨きをかける毎日でしたね。

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ドイツチームへの移籍で最も変わったのはディフェンスです。自分より体が大きくスピードのある選手をいかにゴールから遠い場所で止めるか。それはドイツでのプレーで常に重要でした。そういった動きの習慣化は、今回の埼玉ライオンズでの試合でも活かせていたと感じています。

しかし、バスケットボールは5人で行うもの。個人のディフェンス力だけでなくチームとしてのディフェンスを高める必要があると、今回の大会で再認識できました。いいディフェンスからいいオフェンスへの移行こそ、試合を進める中で重要な流れだと改めることができたのです。

メルカリは「競争心を鼓舞してくれる環境がある」

ーお2人はメルカリへ入社して1年経ちます。練習方法などはどのように変化しましたか?

土子:前職ではフルタイム勤務だったこともあり、平日夜か土日にトレーニングしていました。今は時間に余裕があるため、以前よりもトレーニングの計画も立てやすくなりました。遠征でも有給を消化しなくていいというのは、環境としてとても大きな変化ですね。

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篠田:僕も同じですね。特に2020年でメダル獲得を目指す上では、365日のトレーニングが必要です。今は競技活動に専念することができ、自分自身のパフォーマンスも大きく変わったように思います。

あと、メルカリメンバーは試合にも応援に来てくれます。戦うフィールドは違っても、世界に挑戦する姿勢や考え方が、私の競技活動にも大きく影響しています。というのも、挑戦とは楽しい反面、孤独に感じることもあります。そういったネガティブになりがちなときも「ほかにも世界に挑戦している人がいる」と考えられる、競争心を鼓舞してくれる環境もあるように感じています。

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土子:残念だなと感じるのは、メルカリはサービスとしても企業としても成長していて、メンバーもどんどん増えています。そのため、私が月1回オフィスへ行くたびに初対面のメンバーがいて。席替えなどもわりとあるので、自分の席がわからなくなることもあるんです(笑)。

篠田:今のところ、接点もそれほどないのもさみしいですね(笑)。今はまだ漠然としたイメージしかないですが、いずれメルカリとスポーツを融合させた戦略ができたらいいなと思っていたりしますね。

2人の車いすバスケットボール選手が突き進める、2020年への挑戦

ー改めて、2020年の東京パラリンピックに向けて、それぞれ考えている取り組みや挑戦を教えてください。

篠田:2020年に向けて、選手として全体的にパフォーマンスを上げたいと考えています。というのも、バスケットボールではシュートの確率が試合に大きく影響します。体格が大きめの海外選手と戦っていく上でも、シュートを極めることは必須です。そして、それを極めるためには全体的なレベルアップが必要なので、さらに注力していきたいですね。

土子:僕も同じですね。そして選手としてはもちろん、日本の車いすバスケットボールの競技力向上とスポーツとしての社会的認知を向上したいですね。