「メルペイが10社目」数々のキャリアを持つPMが新規事業に挑み続ける理由

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メルペイにはさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。それはプロダクトをリードするプロダクトマネージャー(以下、PM)も然り。「メルペイPMってこんな人」は、そんな彼らの思考の原点、その視線の先を、メルペイPMの川嶋一矢が追求していく新シリーズです。

記念すべき第1回目は「メルペイが10社目」と語るカスタマーサービス/オペレーション(以下、CS/OPS)のPM・見原思郎さんをインタビュー。さまざまな企業を経て見原さんが見つけたPMとしての強み、そして実現させたいことは?

起業、フリーランス、グリー……ジョブホッパーなメルペイPMの経歴

川嶋:PMに限らず、メルペイにはさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。見原さんは転籍を含めて「メルペイが10社目」というなかなかのジョブホッパーと聞きました(笑)。ずっとPMをしてきたのですか?

見原:いえ、エンジニアがキャリアスタートでしたね。というのも、学生時代から起業したいと思っていたので、修行も兼ねて先輩が経営していた会社に入社したのが社会人としてのスタート地点でした。そこで、モバイルコンテンツのエンジニアをしていました。そして共同経営者と出会い、起業に踏み切りました。

川嶋:起業した会社では、どういった事業をしていたんですか?

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メルペイPM 川嶋一矢

見原:当時は「mixi」や「GREE」「価格.com」などのサービスが流行っていました。その影響を強く受け、価格比較サイトやスポーツ系SNS、ファッション系SNSといったサービスをつくっていました。なかでもスポーツ系SNSが好調で、フットサルをする人たちが場所を予約できるシステムなどを入れたりしていましたね。そうして5年ほど経営していたのですが、一時期は伸びていた事業が停滞してしまって。それをきっかけに会社の経営を共同経営者に託し、僕が退くカタチになりました。それ以降のキャリアを簡単に言うと「ニート→リクルート(フリーランス)→グリー→Supership→メルペイ」となります。

川嶋:ニートからフリーランス、会社員に経営者とはすごい! フリーランスから会社員になろうと思ったのはなぜですか?

見原:リクルートでは新規事業立ち上げのほか、「ホットペッパービューティー」のiPad版リリースなどを担当していました。エンジニア職から企画職へのキャリアチェンジになったのは、このタイミングでした。仕事はとても楽しかったのですが、一方で「フリーランスは孤独」「同僚と呼べるメンバーとチームになって働きたい」と思うようになり、グリーへ転職しました。内定が出たときは「もう寂しくないぞ!」と思いましたね(笑)。

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メルペイCS/OPSのPM 見原思郎

川嶋:当時のグリーというと海外進出のイメージがありますね。

見原:そうですね。この頃のグリーは海外展開に注力していて、最初に担当したのはグローバルプラットフォームのディレクターでした。その後はおもに新規事業に関わっていました。その後Supershipへ移り、「nanapi」というハウツーメディアのメディア部長をしたり、「ママリ」という子育て情報サイトで新規事業を担当していました。そして、いまのメルペイに至ります。

「オペレーション業務や管理画面の使い勝手から、決済体験をなめらかにしたい」

川嶋:ここでようやくメルペイ登場ですね(笑)。これは転職を考えた結果だったのでしょうか?

見原:転職はまったく考えていませんでした。どちらかというと、知り合いづてにメルカリの話を聞いているうちに興味を持ち始めていきました。面接でも「メルカリの◯◯チームで働きたい!」というよりも、「自分だったらなにができるだろう」といった話し合いを重ねながら選考が進んでいった印象がありますね。また、新規事業を担当し続けてきたこともあり「メルカリより新規事業をやりたい」とも話していた記憶があります。それがちょうどメルペイ設立と重なり、PMとしてジョインすることになったんです。

川嶋:見原さんはメルペイに入社して4か月目です。いまどういった仕事をしているのでしょうか?

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見原:CS/OPSというチームを担当しています。ここではサービス利用時の安心と安全をモニタリングするほか、オペレーション業務部門を支援するためのツールを開発します。また、会計処理周りのシステム化、マネーロンダリング対策システムなども担当しています。

川嶋:つまり、一般のお客さま向けではなく、企業向けの機能を提供するための体制をつくっているのですね。そのなかで肝だと感じていることはなんでしょうか?

見原:メルペイでは「信用を創造して、なめらかな社会を創る」をミッションに掲げています。そのなかで、僕のチームはクライアントや社内オペレーションをなめらかにすることがミッションです。決済サービスというと、いちユーザーとしてお客さま側の視点になりがちです。しかし決済の監視オペレーションは、人間によるマニュアル作業が必要となる場面が多いなど、課題はいくつもありました。僕らはその課題を、オペレーション業務や管理画面の使い勝手といったところで解決していこうとしているんです。

「メルペイらしい」と感じたのは、ボトムアップ型のプロセス

川嶋:メルペイに限らず、メルカリグループのカルチャーとしてよく言われるのが「意思決定のスピード感」です。見原さんはどう感じましたか?

見原:僕が入社してすぐ「メルペイらしい」と感じたのは、ボトムアップ型でプロジェクトが立ち上がっていくプロセスでした。通常、企業として成熟してくるとあらかじめ決められた責任者や計画のなかで動くことが求められます。つまり、トップダウン型での進め方のほうが一般的なんですよね。しかし、メルペイを含むメルカリグループには、誰でも手をあげればプロジェクトを進められる風土があります。裁量をもって動ける場面が多いため、スピーディーな意思決定を実現しています。しかし、僕を含む多くのメンバーは責任者が明確なトップダウン型のほうが慣れています。そのせいか、ボトムアップ型でプロジェクトを始めたくても「誰に承認をとればいいのか」「誰と連携すればいいのか」がわからなくなる場面がよくあります。僕も、その進め方に慣れるまで時間がかかりました。

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川嶋:お金を扱うメルペイではボトムアップ型で進めながらも、独自で判断するわけにはいかない場面ではリーガルメンバーといったステークホルダーと連携をとる必要があります。現在、見原さんのチームではそのあたりをどのように進めていますか?

見原:メルペイではさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっているとはいえ、決済事業としては未経験の会社です。そのため、常にリーガルと連携、もしくは社内外問わず知見を持っている方々へのヒアリングを含めて進めています。ボトムアップ型については、メルペイだけでなく、メルカリグループ全体としてもやり方を模索中です。いまのところは問題なく、むしろスピード感を持って意思決定を進めていますが、まだまだ改善の余地はあると思っているんです。

いまもこれからも「新規事業に関わり続けたい」

川嶋:見原さんは起業経験があり、さらにいうとリクルートを経てエンジニア職から企画職へキャリアチェンジしています。そういった経験を経てきたからこそ、いまのPMの強みになっているものはありますか?

見原:まず言えるのは、ビジネス寄りの業務に強いことですね。起業経験もあるので、PL(損益計算書)を書いたり予算作成したりすることは得意です。しかし、ロジックに落とし込んで考える癖がついてしまったので、油断するとエモさが欠けて「冷たい」と感じられてしまうことがあります(笑)。タッグを組むなら、会社のビジョンを信じて突き進めるエモさと熱意のある人がいいなと思うこともあるくらいです。

川嶋:今後PMとしてやりたいことはありますか?

見原:リクルートやグリーを経て「自分は新規事業をしているときが一番楽しい」と気づきました。そのため、新規事業に関わり続けたい気持ちはいまも一貫しています。ちょうどいまのメルペイはすべての事業が垂直立ち上げ中なので、個人的にはとても楽しいですね。少し長期的な話をすると、もう一度自分の会社をやりたい思いがあります。そして、自分が描く世界を誰よりも前で見ていたい。いまの青柳(メルペイ代表取締役社長)の姿を見ていると、なおさらその気持ちが強くなっているように感じています。

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川嶋:新規事業、楽しいですよね! 挑戦してみたい領域はどのあたりなのでしょう?

見原:個人的に興味があるのは、ブロックチェーンの領域です。たとえば、メルカリの「メルカリチャンネルとブロックチェーン領域を組み合わせたらどうなる……?」と考えることはあります。

川嶋:新領域ですね!

見原:僕自身が起業や新規事業を経て感じたのは「誰もやったことがない領域へのチャレンジがチャンスになる」ということでした。それでいうといまのメルペイは、まさに「誰もやったことがない領域」にチャレンジしている最中です。決済領域は、専門家やプロフェッショナルが多く、フレームもほぼ決まっています。だからこそ僕は、PMとして既存フレームの外側へ行きたい。そして、その先にどんな景色が広がっているのかを見たいですね。

プロフィール

川嶋一矢(Kazuya Kawashima)
カリフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業後、電通国際情報サービスを経て2006年株式会社エニグモへ参画。VP of EngineeringとしてBUYMAや数多くの新規事業立ち上げを経験し、2012年7月マザーズ上場。2014年より株式会社stulioの代表取締役に就任。2016年3月よりメルカリに参画後、ロンドンへ渡りメルカリUK版を立ち上げる。2018年春に帰国し、メルペイにプロダクトマネージャーとして参画。


見原思郎(Shiro Mihara)
新規事業立ち上げ13週目。株式会社エムティーアイにてエンジニア、SNS系サービスでの起業などを経た後、2012年にグリー株式会社入社。グローバルプラットフォーム立ち上げや、複数の新規事業立ち上げを行う。2016年よりSupership株式会社にてメディア事業全体の牽引、兄弟会社のコネヒト株式会社にて課金事業の立ち上げをした後、2018年4月よりメルペイにプロダクトマネージャーとして参画。

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[merpay]プロダクトマネージャー(プロデューサー) / メルカリ