福岡に住むソウゾウのエンジニアに突撃。コロナ禍によって働き方はどう変わった?#SouzohEngineeringCafe

ソウゾウに所属するエンジニアのことをもっと知ってもらおう!ということで始まりました新連載「Souzoh Engineering Cafe」。各回インタビュアーを引き継ぎながら、ソウゾウにまつわるさまざまなことについてざっくばらんに話していきます。

記念すべき初回のインタビュアーを務めるのは、ソフトウェアエンジニアでエンジニアリングマネージャーの@keigow。ゲストにはQAエンジニアの@rinaとソフトウェアエンジニアの@dragon3が登場します。

実はこの2人、メルカリに入社して以降、福岡在住で、東京にいるチームとはリモートでプロジェクトに携わっていたのだとか。それだけに、先日メルカリが導入した多様な働き方を尊重する制度「YOUR CHOICE」によって何か変化があったのか気になるところ。メルカリグループに入社した経緯なども含めて話を聞きました。

この記事に登場する人


  • 渡部啓吾(Keigo Watanabe、@keigow)

    ソフトウェアエンジニア/エンジニアリングマネージャー。2010年DeNAに入社、ソーシャルゲームや新規事業のBackend/iOS開発を担当。 2016年に旧ソウゾウに入社し、メルカリ アッテを開発。2018年メルペイ立ち上げのタイミングでProduct Managerとしてジョイン。 BackendのEngineering Manager、Manager of Engineering Managersを経て、2021年4月から新ソウゾウに異動し、組織や採用をメインに担当。Twitterはこちら。


  • 山本竜三(Ryuzo Yamamoto、@dragon3)

    ソフトウェアエンジニア。2005年に株式会社ヌーラボに入社し、プロジェクト管理ツール Backlog の初期から開発や運用に携わる。2015年からは同社ニューヨーク拠点のエンジニアリングチーム立ち上げや US 向けのプロダクト拡大のための開発を担当。2018年にメルカリに入社し、Microservices Platform Team にて、メルカリ・メルペイの開発。Twitterはこちら。<


  • 福田里奈(Rina Fukuda、@rina)

    QAエンジニア。ソフトハウスの開発でプログラマーとして従事。その後、テストエンジニアに転向。2018年にメルカリにQAエンジニアとして入社。福岡開発拠点の立ち上げ、お問い合わせ対応のCSツールの開発に携わる。QAチームが横断的な活動に主軸を置いてからは、アプリリリースのファシリテートの改善活動や、自動テストを担当。2021年4月より、ソウゾウに異動。再びテスト実行も主軸にQA活動を行っている。Twitterはこちら。<


古くからの知り合いという2人「入社日に同期だとTwitterで知った」

@keigow:本日から「Souzoh Engineering Cafe」という連載企画を始めることになりました。初回ということで、自分自身どんなテンションで臨めばいいのか手探り状態ではありますが、早速、本日のゲストをご紹介したいと思います。@rinaさんと@dragon3さんです。

@rina:よろしくお願いします。

@dragon3:よろしくお願いします。

@keigow:突然ですが、最近はいかがお過ごしですか?

@rina:え、最近ですか?

福田里奈( @rina)

@keigow:チームが一緒じゃないと会う機会がなかなかないので。みんな、何しているのかなって。@rinaさんは、「おさわりかい」という開発中のサービスを社内のメンバーで操作してフィードバックするミーティングを毎週金曜日の夕方に開催していますよね。

@rina:はい。

@keigow:あの会はどういった経緯でやろうと思ったんですか?

@rina:ソウゾウはいくつか開発チームが分かれているんですけど、スクラム的な活動になったときに他チームが何をしているのかわからないのがネックだなと思ったんですね。知るとしてもリリースされてからが多いですし。加えて開発に携わっていないメンバーは、そもそもどうやってサービスが開発されているか未知なわけじゃないですか。でも、リリース前にお試しの場があったら、開発の様子がわかるし、相互理解が深まるかなと思ったんです。それでやろうかなと。

@keigow:僕は個人的にあの会がすごく好きで。普段なかなか接する機会のないメンバーと緩い雰囲気で接することができるのがいいなと思っています。

@rina:ありがとうございます!そう言ってもらえるのが最大のモチベーションです。

@keigow:@dragon3さんにも話を聞きたいのですが、最近のホットトピックを教えてください。

@dragon3:つい最近、ある機能を爆速で組み込みました。

@keigow:お、どんな機能を?

@dragon3:これまではショップ名で検索をかけることができなかったんですね。それを実現するために必要なバックエンドの一部分を実装しました。テストは@rinaさんにお願いして。

山本竜三(@dragon3)

@rina:メルカリに入社して、初めて@dragon3さんと仕事をしましたね。

@dragon3:実は僕と@rinaさんは入社日が同じで。

@keigow:え、そうなんですね!

@rina:しかも、その事実をTwitterで知るっていう。あれにはびっくりしました。

@keigow:お互いのTwitterを知っているということは、2人はもともと知り合いだったんですか?

@rina:そうなんです。実はすごく古い付き合いで。お互いにフォローだけは10年くらい前からしているんです。

@dragon3:@rinaさんが以前働いていた職場の方と一緒に勉強会を開催していたんですよ。

@keigow:すごい偶然!ちなみに@dragon3さんはインフラ担当で、メインはSRE(Site Reliability Engineering)ですよね。でも、ソウゾウではひとつの役割に閉じず、先ほどのようにアプリケーションコードを書くことも多いのでしょうか?

渡部啓吾(@keigow)

@dragon3:自分としてはコードを書きたいので、書く機会があればいつでも書く心算でいます。

@keigow:@dragon3さんはそういうのが好きなんだろうなと側から見て感じていました。すごく頼もしいです。

メルカリの福岡拠点で唯一のQAエンジニアだった

@keigow:ところで、@rinaさんはどういったきっかけでメルカリに入社したんですか?

@rina:私は2018年10月に入社したんですが、実は2015年とか2016年くらいからメルカリに入社したいと思っていたんですよ。実際、2017年夏にはカジュアル面談もしています。ただ、そのときはリモートワークを会社の制度として導入していなくて諦めたんです。その後、福岡に開発拠点ができるということで、そのタイミングで。

@keigow:そっか、そっか。あの頃は、顔を合わせて仕事をすることでスピード感のある開発ができるというスタンスだったので、家庭の都合など特別な場合を除いてリモートワークは原則禁止でしたね。

@rina:そうそう。しかも、オンボーディングもすごく手厚くかったんですよ。私が東京に行ったり、メンターが福岡に来たりしながら1ヶ月くらいかけて擦り合わせたんですけど、おかげでリモートワークができたのかなと思います。というのも、当時はプロジェクト単位で仕事をしていたので、一緒に開発をするメンバーは福岡にいたんですけど、QAエンジニアのチームは東京にしかなくて。だから、私が立ち上がらないと福岡チームのテストが進まないっていういきなり逆境みたいな状況でしたね。

@keigow:確かにリモートだとオンボーディングは難易度が高そうなイメージがあります。

@rina:そうですね。ただ、私の場合はメンターが付きっきりでオンボーディングしてくれたし、資料がすごく丁寧にまとめられていたので、割とスムーズだったと思います。

@keigow:準備は大切ですよね。その後はメルカリのQAエンジニアとして活動していたと思うのですが、どうしてソウゾウに異動しようと?

@rina:希望制だったので、最初はすごく軽い気持ちで応募してみたんです。でも、まさか採用されるとは思ってなくて。ソウゾウはよりスピードが大切だという説明があったので、顔を突き合わせながら取り組みたいんじゃないかなと思っていたんです。だから、面談のときにも福岡在住だと強調したし、この状況もあるから出張も難しいと伝えたんですけど、問題ないということだったので異動のお願いを出しました。

@keigow:実際に異動してみてどうですか? たとえば、リモートとはいえ福岡の仕事をするのと、東京の仕事をするので違いがあるのか、とか。

@rina:比べられないところがたくさんあるんですけど、リモート前提だとしたらそんなに変化はないですね。

@keigow:そうすると、現時点で作業環境に不満はないですか?

@rina:やりやすいと思います。しかもソウゾウではスクラムチームの一員としていろいろ関われるので楽しいですね。

@keigow:ありがとうございます。

コードをゴリゴリを書きたいと思ったことが異動のきっかけに

@keigow:@dragon3さんは入社のきっかけは何だったんですか?

@dragon3:もともとはMicroservices Platformの開発チームに興味があって、対外的に発表しているブログとかを読んだりしていたんです。で、あるときメンバーを募集していたことを知ったんですよ。ちょうど福岡オフィスができるくらいのときでした。それで募集要項には「勤務地:六本木」と書いてあったけど、福岡にオフィスができるんだったら話くらい聞いてくれるんじゃないかなと思って応募してみたんです。そしたら、運よく採用されて。だから、当時はMicroservices Platformチームのなかで、僕だけ福岡で仕事をしていました。でも、入社して1ヶ月半ほど東京で顔を突き合わせてオンボーディングしてもらって。それがあったからこそリモート環境でも問題なく働けていた気がします。

@keigow:オンボーディング以降はずっと福岡で働いているんですか?

@dragon3:基本的には。あとは3ヶ月に1度ほど僕が東京に行ったり、チームメンバーの誰かが福岡に来たり。

@keigow:福岡に来るメンバーは順番に?

@dragon3:Microservices Platformチームのなかでさらに2〜3ほど分かれて仕事をしていたので、その都度で僕と一緒に仕事をしているメンバーたちで決めていましたね。そんなに頻度は高くなかったですけど。

@keigow:リモートワークで大変だったことはないですか?

@dragon3そう感じた記憶はないですね。むしろ、いろんなことに取り組めた気がします。

@keigow:2人とも、むしろやりやすそうですね(笑)。@dragon3さんはMicroservices Platformチームでの仕事もけっこう充実していたと思うんですが、どうしてソウゾウに異動しようと思ったんですか?

@dragon3:社内公募があって、面白そうだなと思ってしまったんですよね。その当時はテックリードを務めていたんですけど、もっと自分でコードをゴリゴリを書きたいなと。ソウゾウに行けばそれが実現できる予感がしました。僕はMicroservices Platformチームに在籍していたこともあり、ソウゾウがメルカリやメルペイと連携する見通しもあったので、そのあたりで橋渡し役になれるんじゃないかと思ったんです。

@keigow:@dragon3さんがソウゾウに正式に異動したのは2021年3月で、その頃には新型コロナウイルスの影響で東京に来ることが難しい状況だったと思います。コミュニケーションを取ったことがないメンバーたちとオンラインで仕事をすることに対して不安はなかったですか?

@dragon3:それはなかったですね、これまでもオンラインで仕事をしていたので。それにソウゾウは新しい会社なので、キャッチアップすることもほとんどないし、自分たちでルールを作っていく感覚だから。

@rina:確かに。私もオンボーディングの資料があると言われていたんですけど、当時は実際に受け取ったものは1ページしか書かれてなかったですし(笑)。今回はメルカリグループからの異動がほとんどだから、バックグランドが似ている人が多いし、細かく説明する必要がなかったのがよかったのかもしれないですよね。

@keigow:今後、社外からどんどん新しいメンバーが入ってくるとなると、もう少しオンボーディングが手厚くしないといけないですね。まさに今制作中です。改めて、フルリモート環境で大変だなと思うことはありますか?

@dragon3:コロナ前はオフィスでしか仕事ができない人間だったんですけど、家で仕事をすることが半ば強制されたことによって、家でも仕事ができるようになりました。娘の部屋を仕事部屋に変えたりとか、そういう工夫をしたことも大きいですが。仕事場がリビングだったら、難しかったかもしれません。

@keigow:自宅の作業環境が整っているかどうかは大切ですよね。

@rina:大事ですね。あと、オンオフを切り分けられるか。私は休みの日には意識的に仕事部屋に入らないように気をつけています。

@keigow:僕、今はオフィスのほうが仕事に集中できなくなっていて。たまに出社すると、人の気配が気になってしまうんですよね。それでわざわざ出社したのに個室に籠るっていう(笑)。

@rina:あと、人がいると楽しい一方で喋りたくなってしまうんですよね。

@keigow:それは良いと思いますけどね(笑)

@rina:でも、そうするとその日のタスクが終わらなくなってしまう(笑)。

@dragon3:頻繁じゃなくてもいいので、みんなと食事を食べる機会がほしいですよね。以前は出張のタイミングでチームメンバーと食事や飲みに行ったりしていたんですけど、今はそれも難しいじゃないですか。だから、恋しくなるときがあります。

@rina:リモート環境は楽といえば楽なんですけど、人と会う欲求は満たせないですもんね。

まずは手を動かしてみて、ダメだったらそのとき考えてみる

@keigow:つい先日、メルカリに「YOUR CHOICE」という新しいワークスタイルが導入されましたね。日本国内であればどこに住んでもいいし、通勤にかかる交通費も月額15万円まで支給される制度なわけですが、2人は働き方に何か変化はありましたか?

@rina:もともと「YOUR CHOICE」のような働き方をしていたので、変化を感じることはそこまでないのですが、働く場所を選択できるようになったのは嬉しいですね。それによって安心感が生まれました。なんだかんだ言って、私のような働き方は社内でマイノリティだったので。

@dragon3:僕も特に大きな変化はないですね。自分は福岡在住といいつつ田舎みたいな場所に住んでいるのですが、それでもハンデがあるとは思わないですし。

@keigow:確かに。働く場所に縛られなくなることで、誰がどこに住んでいるということ自体を気にしなくなりますよね。働く場所によって業務効率や意思決定が左右されるのではなく、一人ひとりの仕事への姿勢が大事なのかもしれませんね。

@rina:そうですね。自分からどんどん仕事を取りに行く人が多い気がします。受け身の人があまりいないというか。働く場所がバラバラでも、一人ひとりが能動的だからこそ、うまく組織がまわっているんだと思いますね。

@dragon3:そうそう、とりあえずやってみようの精神で動いている人は多いですよね。実は自分もそういう気質で。調べるよりもまずは手を動かしてしまうっていう。

@rina:確かに。え、もうやっちゃうの!?って思うことが多々あります。フットワークがものすごく軽い。

@dragon3:そんなソウゾウのカルチャーをうまく活かしながら、ワークスタイルも柔軟的に変化していっていいんじゃないかなと思いますね。

@keigow:会社としても、1度試してみてダメだったら別の方法を考えようっていうパターンのほうがやりやすいフェーズだと思います。

メルカリやメルペイを技術面でリードできるような存在に

@keigow:気づけばそろそろ終わりの時間なので、最後に2人がこれからソウゾウでチャレンジしていきたいことについて聞かせてください。では、@rinaさんから。

@rina:ソウゾウでは、多くのテストをQAエンジニアが担当しているのですが、それを続けていくと結果的に組織のボトルネックになってしまうので、仕組みを変えていく必要があるんですね。たとえば今のメルカリだと、プロダクトの品質については開発チームが担保して、QAエンジニアは別の視点からアプローチするようにしていて。ソウゾウにおいても、ベストな仕組みを作れるといいなと考えています。

@keigow:ありがとうございます。@dragon3さんはいかがですか?

@dragon3:やらないといけないことがすでに山積みだから、現時点で取り組んでいるすべてがチャレンジみたいな感じがしますよね。なかでも、エンジニアの開発インフラを整えるのが僕のミッションのひとつになっているので、自分もあわよくば開発するくらいの意気込みで、クオリティの高いサービスを次々に生み出せるチームをサポートしていきたいと考えています。あと、ソウゾウで試していることをメルカリやメルペイのチームが参考にしてくれることがあるので、技術面でグループをリードできるようになりたいですね。ソウゾウはそれがやりやすい環境なので。

@keigow:ありがとうございます。この「Souzoh Engineering Cafe」はインタビュアーを引き継いでいく形式を取っていて、次回は@rinaさんがモデレーターを務めると聞いています。次回もぜひ楽しみにしてください。

@rina:頑張ります!

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