メルカリアスリートの登壇イベントから考える自分自身の価値の創造!#メルカリな日々

こんにちは!メルカリのAnnotation&Business Supportという障がい者雇用チームに所属しているKota(@Kota)です。
僕は発達障がいの一つであるASDの診断を受けていることから、障がい者雇用でこの会社に入社し、現在メルカリに在籍しているパラアスリートのサポートやイベントの企画に携わっています。今回はmercari ATHLETES(メルカリアスリーツ)が定期的に開催している社内登壇イベントをご紹介させていただきます。

メルカリアスリートが登壇する社内イベント開催

現在メルカリでは、世界への挑戦を行うパラアスリートたちの支援を行っています。

mercari ATHLETES(メルカリアスリーツ)

社内における障がいや障がい者スポーツの認知向上を目的に、昨年よりパラアスリートが登壇するLunch&Learnイベント(※)『メルカリアスリートに学ぶBe a Proシリーズ』を企画・運営しており、第1回は車いすバスケットボール選手の清水千浪さん(@chinasan)が登壇してくれました。

パラアスリートに学び、ともに考える──メルカリアスリートの生の声にふれる社内イベントを開催しました! #メルカリな日々

※Lunch&Learn = ランチを食べながらカジュアルに情報発信や情報共有ができる勉強会

そして第2回に登壇してくれたのは、パラ柔術とパラテコンドー、2つの競技において世界を舞台に戦っている重水浩次選手(@shige)です。

今回のイベントでは、先日新たに公開されたメルカリの新ミッションにちなんで「Unleash the Potential=可能性を広げる」ということをテーマに、パラアスリートの目線を通して多様な考え方やマインドセットなどをお話してもらいました。

結果的には、前回を上回る100名ほどのメルカリメンバーが参加。日々の業務や人生に生かせる気付きや学びの場として活用されました。

突然やってくるチャンスをどのようにして掴むか?

“チャンスの神様は前髪しかない(ギリシャ神話のカイロスという神の言葉で「好機はすぐに捉えなければ、後ろから捉える事はできない」という意)”と言われますが、皆さんは突然チャンスがやってきたら、それをしっかり自分のものにできますか?何か人生の大きな目標を達成したり、自分が理想とする夢を叶えたい時、目の前に来たチャンスを掴めるかどうかで、その後の結果が大きく変わってしまうということがあると思います。

重水選手は「分娩麻痺」(出産時、産道を通ってくる際の物理的圧迫などにより神経を損傷したことで起こる障害)という障がいがありながらも、44歳にして初めてパラ柔術の世界選手権に参戦し、世界チャンピオンになった遅咲きのアスリートです。

一般的に考えると、左腕に障がいを抱え、40代で世界戦の舞台、ましてや世界チャンピオンになるなんて特別な能力を持ったパラアスリートだからできたんでしょ!と思われることでしょう。

しかし重水選手はこのように語ります。「僕は皆さんと同じ至って普通の人間です。特別な才能があったわけでもありません。ただ、もし自分に、突然やってきたチャンスを掴んでものにできた要因があるとすれば、それは周りの人が良しとする価値観に左右されず、ただ自分が好きなこと・ワクワクすることにひたむきに取り組み、それを何十年も継続したということだけです。」

重水選手は、そのことを『自分の中にある刀』と表現し、その”刀を磨き続ける”ことこそが、今につながったのだと語っていました。

“刀”とは、その言葉の持つ性質から、得意なこと・強みと捉えられることが多いですが、重水選手は決して得意不得意を判断基準にするのではなく、自分自身がワクワクするものを追いかけてほしいと話していました。
重水さんが最高にワクワクすることに取り組み、その歓喜の瞬間が伝わる1枚

つらい経験や出来事を乗り越える3つの秘策!?

どんなに自分が情熱を燃やせる仕事、自分が心から愛する仕事を生業にしている人であっても、人生に挫折や困難は付き物です。そんなとき、それを上手く対処したり、乗り越える術を持っている人は強いですよね!

重水選手は自身が子供時代、障害が理由で鉄棒や縄跳び、リコーダーなど、他の友だちが普通にできることを自分はできないというつらい経験をしたと言います。

そんな重水選手がこれまでの人生で起こったつらい経験や出来事を、どのように乗り越えてきたのか?以下の3つの秘策を教えてくれました。

①周りの人たちの言葉:家族や親友などの周りの人たちの言葉を心の支えにする
②もう一人の自分に吐き出す:自分が落ち込んでいることをノートに書き出し、自分を客観的に見て気持ちを整理する
③物語の主人公は誰?:自分を好きな映画に登場する憧れの主人公に見立てて想像し、この主人公だったらどのように乗り越えたかということを空想する

人生に行き詰まった時や苦しい時、いつも重水選手の背中を押してくれる家族

アスリートイベントを通して感じたこと

最後に重水選手からこのイベントを通しての感想と参加者へのメッセージをいただきました。

──今回イベントに参加してみていかがでしたか?

これまでの自分の人生を振り返り、整理する、とても良い機会になりました。イベントを通じて、たくさんのメンバーと交流し、自分もメルカリの一員であることを改めて自覚することができました。これからも自分自身の仕事を全うしよう!と決意を新たにしました。

──今回のテーマ「Unleash」に絡めて、これから小さな一歩を踏み出そうとしている読者にメッセージをお願いします!

一歩踏み出すことに躊躇する理由は、この選択は間違っているのではないか?失敗するのではないか?という不安が大きいときです。でも、自分の人生に、正解も不正解も、成功も失敗もないと思うんです。

『迷ったときは、自分が”面白い”と思う方向に進む』
『自分の意思で選択する』

これからも、自分の可能性を開放(Unleash the Potential)していきましょう!

イベント開催後に実施したアンケートでは、「困難を乗り越えたロールモデルが見れて勇気をもらった」「自分が人生の主人公だと思えた」「答えは一つではないという言葉に感銘を受けた」など、様々な視点で心を動かされたというコメントが多数寄せられました。

今回のイベントから、自分の信じる道を進み、時に困難に直面しながらも歩みを止めずに諦めなかった不屈の精神こそが今日の結果へと繋がっていることを身にしみて感じました。パラアスリートは決して特別な存在というわけではないことを知ったことで、誰にでも可能性をUnleashできる=広げられるんだという希望を持つこともできました。今後もパラアスリートの活躍を知っていただけるよう、様々な形式のイベントを企画・開催していきたいと思っています!

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