産休・育休を経たエンジニアが「以前までの自分」と折り合いをつけ、メルカリで仕事と育児を両立するまで

産休も育休も、「経験者」にしかわからないところが多いもの。特に産休・育休中はもちろんのこと、復帰時はどうだったのかも気になるところです。

今回のメルカンでは、2020年2月から産休へ入り、翌年4月に復帰したメルカリの米国事業を担当するUS@Tokyoチームのソフトウェアエンジニア福井敦子(@atsuko)に、実際どうだったのか、これから産休・育休に入る人は何をしておくとよいのかなどを聞きました!

この記事に登場する人


  • 福井敦子(Atsuko Fukui、@atsuko)

    2011年からAndroid組み込み開発業務に従事。日本市場のみならず、北米市場向け製品に携わりグローバル開発の経験をつむ。2015年よりRetty株式会社にて国内外向けの開発を行う。2018年にメルカリにジョイン。US@TokyoチームにてAndroid開発業務を担当。


育休復帰時、すでに在宅勤務体制下だったから…

ー@atsukoさんは2020年2月から産休に入り、翌年4月に復帰していますよね?引き継ぎなどはスムーズでしたか?

スムーズでした!私はUS版メルカリを東京オフィスで開発する「US@Tokyoチーム」に所属しています。少人数なチームなので、普段から情報共有も盛んだったんです。そのため「私だけが知っていること」もほぼなく、ドキュメントを書く程度で引き継ぎを完了できました。

ーよかった!そして育休から復帰時、すでにメルカリグループは原則在宅勤務体制に入っていましたが?

そうなんですよね。なので、復帰後はチームのマネージャーと「何をするか」をオンラインで話すところから始まりました。とは言え、マネージャー自身がすでに「やってもらいたいこと」をはっきりさせてくれていたので、数日後には新機能開発をしていましたね。仕事内容が明確になったら関係するメンバーもわかるので、そこから1on1などをしていきました。みんな快く受け入れてくれて、助かりました。

福井敦子(@atsuko)

ただ、私が復帰するときはすでにほぼオンライン環境下だったので戸惑うことも多かったです。以前なら、社内を歩き回って気軽に話しかけることができていたけれど、それができないわけで…。

そこで役立っていたのは、メンバー個人のSlackチャンネルです。メルカリにはメンバー個人のつぶやき用チャンネル(zpチャンネル)があり、そのなかで「雑談でのキャッチアップ」ができました。

「以前までの自分」と折り合いをつけるヒントになったコーチング

ーでは、復帰後はあまり困ることはなかった?

どちらかと言うと、復帰後に困ったのは業務や制度ではなく、自分自身への期待値ギャップかもしれません。

ー期待値ギャップ?

私は、仕事が好きなタイプなんです。だから、産休・育休に入る前までは自分が納得するまで仕事をしていました。でも、今は当時と同じように働けるわけじゃない。仕方がないことなんですけど、仕事を中断するたびに「もっとやりたかった」「働けない」という気持ちになりがちでした。私は4月後半に復帰したのですが、その後すぐに保育園が閉園になってしまった時期がありました。それもあり、特に焦っていたのかもしれません。

復帰後は、比較対象がどうしても「以前の自分」になってしまうんですよね。これは、どんなにいいチームに所属していても、制度が充実していても、育休後に陥りがちな罠だと思います。

これまでのように、出社して他のメンバーと気軽に話せる環境だったら違っていたかもしれません。ランチで「子どもがいると、以前のような働き方はできないよね」と、誰かに打ち明けられていた気がするので。ひょっとしたら、焦ることなく打開策を思いついていたかもしれない。

ーその“罠”は、どうやって回避できるようになったんですか?

メルカリには、育休から復帰したメンバー向けのコーチングプログラムがあります。そこで、モヤモヤしている理由が「以前の自分と比較していたから」とわかりました。

また、コーチングのなかで「目指したいゴールを段階ごとに分けるといい」とアドバイスをもらいました。それ以降は「最低限ここまではやる」「もしできたらここまでやる」など、ゴールを分けてみたんです。おかげで、「今日はそこまでやらなくても、家のことをがんばれたぞ!」と思えるようになりましたね。そうやってうまく気持ちを切り替えられるようになるまでには、1ヶ月くらいかかりました。

産休・育休に入るメンバーへおすすめしたいSlackチャンネルと社内部活動

ーこれから産休・育休に入るメンバーへ、おすすめしたいことをぜひ!

まず、メルカリの社内Slackにあるz-maternity-paternity-leave-nowとz-papamamaに入ることを強くおすすめします!z-maternity-paternity-leave-nowは、産休・育休中のメンバーが集まっているSlackチャンネルです。けっこう重要なアナウンスが共有されたり、子育てに関するTipsを話しあったりしていて、育休中の孤独が癒やされます(笑)。

そしてz-papamamaは、子どもを持つメンバーが集まっているSlackチャンネル。ここでは子育てに関するTipsが多く飛び交っていて、めちゃくちゃ勉強になるんです。私は産休中にいろいろな育児書を読もうと思って、この部屋でおすすめを聞いていました!

あとは、先ほどお話ししたとおり、個人のSlackチャンネルもおすすめです。私の場合は産休前から参加していた個人のSlackチャンネルを継続して見ていました。業務“以外”のことがわかるんですよね。これまではランチで話していた内容も、各メンバーの個人チャンネルからキャッチアップできていた気がします。特に見ていたのは、zp-mhidakaとzp-mercedes-haitoですかね。

ー世間話を直接できない分、そういった内容が飛び交うSlackチャンネルをチェックしておくわけですね。

そうそう(笑)。同じ文脈で、オンラインでの社内部活動に参加してみるのも良いかと。私は産休・育休中にアルゴリズム勉強会にオンラインで参加していました。アルゴリズムの問題を参加メンバーみんなで解いていくものなんですけど、プログラミングのトレーニングになりました。娘が乱入したこともあったんですけど、みんなに「かわいい」と言ってもらえてうれしかったです。

ー大事ですね。

そして、先ほど私自身の経験としてお話ししたとおり、どうしても「以前までの自分」と比べてしまうことがあると思います。お子さんによってハードルは変わると思うんですけどおそらく、育休後にみんなが通る道です。なので、安心して困っていいと言いたいですね。

会社だけでなく「チームの雰囲気」は大事

最後に1つ、いいですか?

ーはいどうぞ!

私の場合、チームにも恵まれていたんですよね。私より少し前にお子さんが生まれたメンバーも多く、復帰するときの心理的なハードルは低かった気がします。そして、US@Tokyoチームはパロアルトオフィスのメンバーともやりとりするのですが、そこにも家族を大事にする文化が根づいていたので、子どもが熱を出したときなどに相談しやすかったです。

ー会社はもちろん、チーム自体がどんな雰囲気かは重要ですね。

本当にそう。子どもが生まれたときは、メンバーからこんなメッセージをもらったんですよ!

US@Tokyoメンバーの寄せ書き付きで届いた出産祝い

ードロイドくんのおむつイラストがいい味を出していますね。

でしょう?(笑)。「すくすく育ちますように」という気持ちを全部込めてくれたようです。これからも仕事と育児を両立させつつ、愉快なメンバーたちと一緒にがんばっていきたいですね。

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