執行役員から再びスペシャリストの道へ。私がメルカリコーポレートプランニングチームで働く理由 (井上瑞希)

みなさん、はじめまして!2023年5月にメルカリのコーポレートプランニングチーム(以下CPチーム)へジョインしたMizukiです。

メルカンでは、“メルカリで自身の可能性をUnleashするメンバー”を紹介する持ち回り企画「私がここで働く理由」がスタートするということで、僭越ながら私が初回に登場させていただくことになりました。

今回は、
・なぜメルカリに転職したのか
・入社2週間目から任されたGo Boldなプロジェクトについて
・メルカリCPチームで働く醍醐味
・メルカリCPチームの課題
・メルカリでのキャリアプラン
などを書き綴っていこうと思います。

ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

この記事に登場する人


  • 井上 瑞希(Mizuki Inoue)

    2023年5月メルカリ入社。マーケットプレイス事業のコーポレートプランニングチームで、メルカリのグロースを実現する大型プロジェクトを推進中。趣味はミシンと、部屋の模様替えの計画・実行。子ども部屋と自分の作業スペースの効率化のため壁面本棚・デスクの設置でフリースペースを増やしたことと、トイレの壁紙を変更し鏡を取り付けて雰囲気を一新したことが最近の成果。次は三兄弟のベッド(3段)の設置計画、キッチン改造計画を検討中。

外資系投資銀行、不動産サービス、ホテル運営のスタートアップを経てメルカリへ

まずは私のバックグラウンドから紹介させてください。

外資系投資銀行に新卒入社

新卒で外資系投資銀行に入社し、ファイナンス部門コントローラーズのプロダクトコントローラーというスペシャリストとして約6年間働きました。おもな仕事内容は金融商品の保有状況と収益の管理で、日々きちんとプロセスを回していくことが求められるポジションでした。自分の適性にマッチしていたし、優秀な仲間と切磋琢磨できる環境が刺激的で、とてもやりがいを感じていたんですが、経験を積むうちに、次は自分で何かをつくり出す仕事に挑戦してみたいという気持ちが出てきました。

というのも、私は建築学科の出身で周りの友人はクリエイティブ関係の仕事に就いている人が多く、ものづくりへの憧れがあったんです。ただ、私はデザインに対する苦手意識があったので、自分で一からつくり上げる仕事というよりは、ものづくりの過程に何らかの形で携わることができたらいいのかなと考えていました。

不動産サービス企業に転職、そしてスタートアップの執行役員へ

そんなこんなで次のキャリアとして選んだのが、不動産サービス企業でした。そこにも約6年間在籍し、オフィスの移転・改修プロジェクトのPMとして、念願だったものづくりに携わることができました。

その後、知人が立ち上げたホテル運営のスタートアップに入社し、PM兼事業開発をやっていました。入社直後にコロナ禍に見舞われ、ホテル業界は大きな影響を受けましたが、その反面、当初は予定していなかった大型の資金調達を経験するなど、新たな挑戦の機会に恵まれました。その後、執行役員となり、事業拡大に向けて事業開発と並行して、管理部門やマーケティング部門の統括など手広く任せてもらっていたのですが、しばらくして体調を崩してしまったんです。それをきっかけに自分のキャリアや働き方について改めて考え直すようになり、以前のようにスペシャリストとして腰を据えてじっくり考えるような仕事に一度戻ってみるのもいいんじゃないかと考えるようになりました。

5年後成長した自分を思い描き、メルカリに入社

そんなときに出会ったのが、メルカリでした。もともとメルカリのサービスが大好きで2016年頃からずっと使っていました。単に売り買いを楽しむサービスではなく、循環型社会への強い思いを持っているところがいいなと思い、ずっと応援していた企業だったので、求人を見かけてすぐに応募しました。

最終的にメルカリを選んだ理由は2つあります。1つ目は事業への共感です。自分の好きなサービスかつ、「循環型社会」というテーマで世の中に大きなインパクトを与える事業に携われるという点に魅力を感じました。2つ目は人です。面接では色んな方とお話をさせていただきましたが、メルカリのメンバーはみんな自分たちのサービスに誇りを持っており、ミッション達成への思いがとても強いと感じました。この人たちと一緒なら、5年後成長した自分の姿を見られるはずだと思い、入社を決めました。

数字の話で終わらない。実行まで責任を持って伴走できる

CPチームで求められるのはエグゼキューションする力

メルカリに入社して早4ヶ月。今、私がCPチームのメンバーとして取り組んでいるのは、担当事業の予算策定から施策実行まで伴走し、サポートすることです。

具体的には、

・事業側と定期的にミーティングを行い、施策の進捗を管理
・費用・人員配置の観点でモニタリング
・課題が検出された場合、要因の特定・解決策の検討・実行までが滞りなく行えるよう、社内で調整を行う

といった感じで、事業側にかなり深く入り込んでいっています。

「コーポレートプランニング=管理会計」といったイメージを持っている方も多いと思いますが、メルカリのCPチームはプランを達成するまでのデリバリーにコミットすることを大切にしています。私は面接時に「プラニングももちろん重要だけど、メルカリのCPチームはエグゼキューションができる人を求めている」と聞きました。これまでPMとしてキャリアを積んできたので、その点には強みを持っていましたし、数字の話だけをするのではなく、実行まで責任を持って伴走できる。ここがまさにメルカリCPチームで働く醍醐味だと思っています。

入社2週間で超重要プロジェクトにアサイン

入社後初めて担当したのは、「Category Growth」と呼ばれるプロジェクトです。多種多様な商品の中からフォーカスすべきカテゴリーを決定し、それぞれのグロースプランを策定・実装するという、メルカリのグロースを実現するために欠かせない超重要プロジェクトです。私はこのプロジェクトに入社後わずか2週間でアサインされました。このスピード感、さすがメルカリ…!ですよね(笑)。

このプロジェクトで私は予算策定に携わったのですが、まだ入社したばかりでメルカリのビジネスについて理解を深めている真っ最中だったので、正直手探りな部分は多かったです。また、このプロジェクトには複数のリーダーがいて、その方たちと協業して一つの数字を作り上げていく必要があったのですが、リーダーがたくさんいるがゆえに、そこを明確にリードしていく人がいない状況でした。

ですが、とにかくスピードが求められていたので、差し出がましいとは思いつつ、私が率先してタスクとアプトプットのイメージをリスト化し、担当と納期を決めたうえで進捗を管理する役割を担わせてもらいました。さすがに入社2週間目の新入社員が「ここの進捗、どうなってますか?」と突っ込んでいくのは憚られたのですが、みなさん「ありがとう」「助かった」と言ってすごく感謝してくれました。立場や役割に関係なく、一人のプロフェッショナルとして成功に向かってやるべきことをやる人が評価される。まさに「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」「All for One(全ては成功のために)」といったバリューが体現されているなと感じた出来事でした。

課題は多い、裏を返せば枠にとらわれない仕事ができる

ここまで良いことばかり書いてきましたが、もちろんメルカリCPチームにも課題はあります。その一つが、SOW(作業範囲)が明確ではないことです。まだ立ち上がって3年程度の若いチームということもあって、チームの方向性が変化することは多々ありますし、それに伴って体制や求められる役割、期待される成果も変わってくるので、綺麗に仕事をしようと思うと苦労すると思います。ただ、裏を返せば、やりたいことを自由にやれるということなので、私は自分が成長できる機会だと思ってポジティブに捉えています。

ちなみにですが、メルカリのCPチームには経営企画のバックグランドを持つメンバーがほとんどいないんです。メンバーの前職としては、元通訳、元アナリスト、元営業などなど…。経験者が少ないというのは普通に考えればマイナス点の一つになるのかもしれませんが、だからこそ枠にとらわれず自由にやれるんじゃないかなと思っています。

縦軸のステップアップか、スペシャリストの道か…悩めるキャリアパス

最後に、これからのことについても書いておこうと思います。

メルカリのCPで経験を積めば、ゆくゆくはメルカリグループ内でCOOやVPのポジションを目指していくことも視野に入ってくるわけですが、正直そこはまだ迷っています。キャリアパスの一例として、縦軸にステップアップしていくという方法もあると思うのですが、スペシャリストの道を極めるのもアリだと思っています。昔の私はすごく野心的で、絶対にトップを目指したいと思っていたのですが、今はそれよりも「何がやれるのか」に興味があります。とはいえ、遅かれ早かれマネジメントの役割に就くことはあるのかなと思っているので、そこに向けて力をつけていきたいと思っています。

まずは担当しているプロジェクトを推進することで、CPチームとしてのプレゼンスを少しずつ高め、自分たちの立ち位置を確立していくことが直近の目標です。「CPチームと一緒に仕事をしてよかった」と思ってもらえるような仕事を積み重ねていきたいです。

仕事は自分の生活の半分以上を占めるものなので、どんな状況でも自分の仕事を誇れる、好きでいられる。つまり、自分の人生が好きでいられる状況をつくっていきたいと思っています。家庭のことなど色々と制約がある中で「せっかく」働くなら、楽しい方へ行きたいですよね。

メルカリでは、スキルのあるなしにかかわらず、「よりよくしたい」というポジティブなモチベーションがあれば挑戦の機会がどんどん与えられます。なので、これからもアクションを起こすことをやめず、Go Boldに挑戦し、とことん仕事を楽しんでいきたいと思っています。

【番外編】Well-beingのための「私時間」

週末に子どもたちと元気に遊ぶのは体力勝負!ということで、昨年末から始めた週1のパーソナルトレーニングとトレーナーさんに勧められた朝晩のストレッチは、自分のオンオフの切り替えスイッチとして大事にしたいものの一つとなっています。実は、大の運動嫌いで、トレーニングに出かける前はいつも「サボろうかな…」と思うのですが、トレーニング中は仕事のことも家事のことも忘れて自分のことだけに集中できるし、何より終わった後の達成感が嬉しくて、なんとか続けています!

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