メルカリ初の“ぶっちゃけ”事業説明会レポ。当日資料もBoldに公開!

みなさん、こんにちは。
Talent Acquisitionチームで採用を担当しているshibuchinです。

突然ですが、みなさんは今のメルカリにどんな印象をお持ちですか? 「今メルカリに入社して何かやることはあるの?」と感じられているエンジニアの方々も多いのではないでしょうか。 (実際は、まったくそんなことありません……!)

そこで、そんな印象を持たれている方々に向けたイベントを、先日開催させていただきました。
その名も、「メルカリ 会社・事業説明会 for エンジニア vol.1」。

エンジニアに関する「ぶっちゃけ話」をテーマに、Product Management OfficeチームDirectorの宮坂からフリマアプリ「メルカリ」に関する話を、そしてCTOの名村からエンジニア組織の話をさせていただきました。今回のメルカンでは、実際に使用されたスライド(資料)をGo Bold(大胆)に公開。当日の様子を振り返っていきたいと思います!

メルカリアプリで実現させたい世界とは

まずはProduct Management Office Directorの宮坂からフリマアプリ「メルカリ」が目指す世界観に関するセッションです。
本セッションでは大きく分けて以下の4点についてお話させていただきました。

・フリマアプリを取り巻く環境の変化

・メルカリアプリが目指す未来のかたち

・目指す未来のために我々が行なっていくこと

・メルカリの開発手法と開発組織

宮坂雅輝(Product Management OfficeチームDirector)

CTO名村が語るメルカリエンジニアの課題と目指す組織像

宮坂に続き、登壇したのはメルカリCTOの名村。本セッションでは主に以下の4点についてお話させていただきました。

・メルカリの開発体制、組織サマリ

・メルカリが抱える課題

・メルカリのエンジニア組織が目指す姿とそのために取り組んでいること

・どのような方にご入社いただきたいか

名村卓(執行役員CTO)

メルカリのEngineering Managerが赤裸々に答える、QAセッション

宮坂と名村のセッションの後は、QAセッションです。会場のみなさんからリアルタイムにご質問をいただき、それに対して宮坂と名村のほか、Engineering Managerの成田(iOS)、橋本(Frontend)、カルロス(Backend)が、その場でお答えしていきます。

Q:キャリアパスにはどんなものがあるか? シニアエンジニアの他にもあるのでしょうか?

A:まさに今つくっている最中です。今までは「ソフトウェアエンジニア」「プリンシパルエンジニア」しかありませんでしたが、ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアパスをつくっています。また、エンジニアリングマネージャーというピープルマネージをするポジションもあり、こちらも同じくキャリアラダーを使っていきます。もちろん、テクニカルプロダクトマネージャーというパスもあります。エンジニアとマネージャーを行き来することも可能ですし、実際に行き来している人もいますね。(名村)


Q:プロダクトはエンジニア発ですか? それとも企画発ですか? その際はPO(プロジェクトオーナー)とPM(プロダクトマネージャー)はどのような方が行うのでしょうか? それぞれの組織が抱えている課題と行っている施策を聞いてみたいです。

A:現状、企画発になっていて、PMが決めてエンジニアにおりてきていますが、エンジニアが企画段階から入って実装面の相談することで、よりよいプロダクト開発につなげていければと考えています。(成田)

A:企画の初期段階でエンジニア、デザイナーにも入ってもらいはじめています。企画に興味がある方は入ってもらって、そうでない方はコーディングに集中してもらってOKだと感じていますね。(宮坂)


Q:それぞれの組織が抱えている課題について教えてください。

A:最近スクラムをはじめたばかりなので、チーム間での連携がまだスムーズにいっていません。EM陣を中心にチーム編成を行い、課題解決を進めている状況で、スクラムのスプリント周期のすり合わせなどを行なっています。(橋本)
A:メルカリではiOSとAndroidがモバイルという同じチームなのですが、少しフェーズが異なります。iOSはリアーキテクチャが複数のコンポーネントに適用され始めており、複数チームでスムーズに開発できるようになりました。しかし、それ故に技術要素が複雑になり、オンボーディングコストがかかるようになってしまいました。Androidはリアーキテクチャの進捗がiOSほど芳しくない状況ですね。(成田)
A:私のチームの約50%は海外から来たメンバーなので、ドメイン知識をどう取得するのか、あるいは共有するかが課題です。例えばインシデントが発生したとき、ドメイン知識がないメンバーがどう対応していくかなどは課題と言えますね。(カルロス)


Q:エンジニアにはフルスタックであることを望みますか? それとも専門性を伸ばすことを望みますか?

A:課題解決やイノベーションができるかどうかが重要なので、結果的にできていればどちらでもよいと思っています。専門性だけ高くてもプロダクトにつながらないともったいないですし。フルスタックになる人もいるし、専門性を高める人もいるし、メルカリではどちらも奨励していますね。(名村)


Q:エンジニアが継続的に成長できる仕組みなどがあれば聞きたいです。

A:3年前はほとんど新卒がいなく、中途入社のメンバーがメインでした。オンボーディング制度が導入され、2018年10月の新卒からそれを利用するようになりましたね。また入社してからしばらく経ってからの育成プランの検討も進めています。(成田)
A:海外のカンファレンスに行ったり、外部の勉強会に行って継続的に学習のサイクルを回せる仕組みがあります。入社後のオンボーディングに関しては約1ヶ月メンターがつき、さまざまなことにアドバイスをもらえる体制はできています。また「DevDojo」というプログラムもあり、Backend、Frontendなど担当領域ごとのオンボーディングプランの整備も進めています。(橋本)
A:勉強会やイベントを社内で実施しており、Goを学びたい人向けの勉強会(Go Friday)なども行っています。(カルロス)


Q:技術的負債が蓄積しないよう、開発サイクルで工夫されていることやエンジニア以外の職種のメンバーに理解を得るためにされていることなどあれば教えてください。

A:去年、負債が溜まりに溜まってリアーキテクチャを行ないましたが、今はスプリントでリファクタリングするようにしています。(成田)
A:Frontendの技術的過渡期とメルカリの過渡期が重なったタイミングで、技術的負債を解消すべくリアーキテクチャーを進めています。今後は技術選定でもモジュール的な考え方をし、影響範囲を小さくしてリファクタリングの負担も減らしていく体制を構築していきたいと思っています。(橋本)


日頃、採用候補者の方と多くお話させていただくなかで、「メルカリってやることあるんですか?」「課題なんて、ないですよね?」と言われることが多かったことから、リアルなメルカリを少しでもお伝えできればと今回のイベントを実施しました。今後もイベントやメルカンを通して、よりリアルなメルカリをお届けできれば思いますので、ご期待ください。

現在、メルカリではエンジニア組織の変化と挑戦を伝える「Bold Challenge(大胆な挑戦)」というプロジェクトを実施中。みなさんにメルカリの今と目指す未来をお届けしたいと考えています。詳しくはコチラの記事をチェック!

名村卓(Suguru Namura)

2004年株式会社サイバーエージェントに入社後、アメーバピグ、AWA、AbemaTVなどの新規サービスの立ち上げに従事。2016年7月、株式会社メルカリに参画。US版メルカリの開発を担当、2017年4月、執行役員CTOに就任。

宮坂雅輝 (Masateru Miyasaka)

マイクロソフト、株式会社楽天、株式会社ファーストリテイリングでさまざまな国内及び、グローバル向けの製品のプロダクトマネージメント行うのとともに、開発組織強化のためにAgile開発の導入、オフショア開発拠点の立ち上げなどに従事。2018年9月、株式会社メルカリに参画。

村田隆一 (Ryuichi Murata)

シーエー・モバイルでソーシャルゲーム開発において、Backend Engineer〜インフラ〜Engineering Managerまでを幅広く経験。DeNAでソーシャルゲームPlatform開発にてBackend EngineerやManagementを経験。その後メルカリに参画。

カルロス・ドンデリス(Carlos Donderis)

2019年3月メルカリ入社。BackendのEngineering Managerとしてエンジニアとして各種機能の新規実装や既存機能の修正を担当。ヨーロッパ、アメリカ、アジアにおける、ネットバンキング、Eコマース領域で、ビッグデータ解析および分析のために、技術的なソリューション設計を経験。その後、メルカリに入社。

成田元輝(Motoki Narita)

2010年から趣味でiOS開発を始め、2014年に株式会社Lifullでソフトウェアエンジニアに。2016年にメルカリ/ソウゾウで働き始め「メルカリアッテ」のiOS開発、「メルカリ カウル」の立ち上げに参加。
2018年4月からはメルカリに異動し、メルカリアプリのリアーキテクチャプロジェクトでPMを担当。他プロジェクトではテックリードを担当。2018年10月からはEMを担当している。

橋本晃樹(Koki Hashimoto)

2013年よりIIJでAndroid Engineer, Frontend Engineerを経験後、2016年10月にFrontend Engineerとしてメルカリに入社。入社後はカスタマーサポートチームが使う管理画面やWebViewの取引画面など、Frontend領域を幅広く担当。2019年4月よりEngineering Managerを担当。

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