成功するためなら何事にも臆さない。ソウゾウのコーポレート&HR責任者がたどり着いた行動の掟 #メルカリShops奮闘記

はじめに

 

こんにちは!元気ですか!元気があれば何でもできる!ソウゾウでHRとコーポレートを担当している@sasayanです。 本連載「メルカリShops奮闘記」もいよいよ最終回になりました。全11回にわたる連載でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます!

最終回である今回は、ソウゾウのコーポレート&HR責任者である僕が、新規事業成功のために日々奮闘しながら何を考え、何をやっているのかについてお届けしたいと思います!もう本当に毎日必死なので、その奮闘ぶりをなんとか伝えられたらと(笑)。

この記事を書いた人


  • 笹倉宙希(Yuki Sasakura・@sasayan)

    半導体メーカー営業等を経て30歳でキャリアチェンジし、インターネット業界へ。2009年に出前館で経営企画・IRを担当。 その後、2011年にディー・エヌ・エー(DeNA)へ入社。管理会計を軸としながら経営管理部長、経理部長等を経験。2018年、子会社のSHOWROOM(株)に出向し取締役として管理部門を管掌。 2018年9月にメルカリに入社しDirectorとして管理会計やCorporate全般の仕組みづくりに寄与。2021年7月からソウゾウにジョイン。


なぜソウゾウにジョインしたのか?

 

2018年にメルカリに入社後、今年の6月までメルカリのコーポレート部門で仕事をしてきました。7月にソウゾウにジョインして、コーポレート全体を担当するところからはじまり、今は未経験領域のHRや採用も担当しています。

メルカリでのキャリアを振り返ると、一貫して会社全体の基盤や仕組みづくりを行ってきました。メルカリは2018年に東証マザーズへ上場したのですが、その前後から事業も組織も急速に成長する一方、その事業スピードに会社の基盤や仕組みが追いついておらず、いたるところで課題が噴出している状況でした。

会社としても「ムラからマチへ」という標語を掲げ、コーポレート部門総出で「仕組み化(メカニズム)」を構築するプロジェクトを推進。僕自身そのプロジェクトのど真ん中で数十に及ぶ仕組み作りに携わり、本当にたくさんの経験をさせてもらいました。

そんな中、メルカリグループの新しい事業の柱として新会社であるソウゾウが爆誕することになり、その話を聞いた時にこれまでの仕組み作りの経験を活かして立ち上げに貢献できるイメージを持ちました。

それに加えて、「売り買いの楽しみを、より広げる」「買うことで応援・支援ができる」「メルカリがさらに社会に対して応援・支援できる」など、メルカリShopsの事業に対する魅力や意義を強く感じ、僕自身もコーポレートからコミットしてみたいと思うようになりました。

もともと「循環型社会の実現」を掲げるメルカリの価値観に共感し入社したのですが、メルカリShopsというサービスは「応援・支援」というさらにその先の社会的に価値のあることに取り組める事業だと感じていました。社会的価値のある事業に少しでも力になりたい。そんな思いからソウゾウにジョインすることが決まりました。Start something worthwhile!

事業を成功させるために自分がやれることを全部やる!

 「事業を成功させるために自分がやれることを全部やる!」僕はコーポレートという職責を負っていますが、領域を限定せず経験有無も関係なくやれることは全部やろうという強い覚悟を持ってソウゾウにジョインしました。そこからこれまで何を考えて、何をやってきたかリアルにお話したいと思います。

以下のラインナップで一つひとつ解説していきますね!

1、予算を策定する
2、経営会議を設計する
3、All Hands(全体集会)で小噺をする
4、攻めと守りのバランスを考える
5、HR領域へ挑戦し仲間集めをドライブする
6、組織Experienceをつくる

1、予算を策定する

まずジョインしたタイミングがちょうど予算策定中ということもあり、事業計画を描くところからはじめました。会社にとって基本的なアジェンダではあるものの、予算次第で事業成長の行く末を左右する重要なものだと思っています。特にメルカリグループの新規事業子会社にとって、予算策定とは資金調達を行うという意味合いを兼ねています。つまり、どれだけBOLDに事業にチャレンジできるかどうかが予算策定に委ねられるということです。

自分がジョインした時点では、目指したいGMVの規模感と人員計画などの大枠はすでに計画されていましたが、そのGMVをどうやって達成するのか、主に投資をどれぐらいの規模で行いGMVを達成していくのか、投資の規律をどう考えるのかというあたりがまだ整理されておらず、その議論を中心に行いました。GMVを主要なKPIに分解して過去のメルカリの数値や他社の開示されているデータを参照しながら、その主要なKPIの目標を設定する。加えてメルカリ、メルペイの立ち上げを参考にしつつ、仮定に仮定を重ねるかたちにはなりますが、SellerのLTVやCPAを試算して投資規模を算出した上で投資の規律を設定しました。結果として規律を持ちながらもBOLDなチャレンジができる予算が策定できたと思っています。

2、経営会議を設計する

急速に事業を立ち上げていくなかで、経営レベルでも認識があっていないことや方針が決まりきっていない、といったことがどうしても出てしまう状況でした。そこでそれらを洗い出して議論の俎上に載せていく、必要な人を経営会議にplug inして議論する、というサイクルを構築。アジェンダがカオスだったものから何を議論すべきかが浮き彫りになってきて、徐々に充実した議論ができるようになっていきました。会議時間もだんだん足りなくなってきて、1時間→1時間半→2時間+バッファ時間確保と、拡大しても足りないぐらいになってきます。会議時間が長ければよいというものではありませんが、会社にとって重要な事項を議論し尽くすことは大切なことだと思っています。

ただ経営会議については反省や改善点もまだまだ多いです。例えば、会議の内容でオープンにできないものは基本なかったのですが、アジェンダや議事録をクローズドにしていて、「(メルカリグループらしい)OPENNESSに欠けるのでは?」という指摘を受け、もっと透明性高く共有していくべきだったと気づいたこともありました。ちなみに今は経営会議の議事録を社内の誰でも見れる状態にしています(一部人事情報などは除く)。

また経営会議でOKRの進捗をしっかりと議論することが事業成功に大きく近づく仕組みだと思っていますが、直近の四半期では時間が足りなかったり報告が中心になってしまったりと、うまく仕組み化できていませんでした。その反省を活かして今は改善の仕組みを走らせている真っ最中です…と偉そうにいろいろ書いていますが、当然僕だけで経営会議の運営をしているわけではなく、メンバーの真摯に事業を成功させたいという想いが質の高い経営会議の原動力だということは言うまでもありません。

3、All Hands(全体集会)で小噺をする

毎週ソウゾウ社内で実施されるAll Handsの冒頭でアイスブレイクとして「小噺」をしています。ちょっとだけ業務に関わりがありそうな切り口で、ちょっとだけクスッとなるようなことを話しています。なぜやっているかというと…結構言語化が難しいのですが、みんな毎日本当に頑張っているので、「真面目に息抜きしてもよいのでは?」という想いですね。内容はここでは内緒です。実はネタ的によくなかったなと感じた回では結構落ち込んでいます。あとAll Handsではできるだけ@mazeさんをイジるように心がけています。@mazeさんをみんなに身近に感じてほしくて。楽しいAll Handsにしたいのです。

4、攻めと守りのバランスを考える

メルカリという大きなマーケットプレイスの上でメルカリShopsは運営をしています。つまり我々が新規事業としてクイックにやっていきたいことがメルカリにとってはリスクになってしまうこともありえて、コーポレートの責任者として攻めと守りのバランスを考えて適切な着地点をみつける、なんてこともやっています。ここは個人的に本当に経験が足りておらず、ソウゾウのコーポレートにはプロフェッショナルなメンバーがいて毎回助けられていますし、とても心強く感じます。

※そんなコーポレートを支える、リーガルの@maiさんと政策企画の@fusekenさんの記事もぜひご覧ください!

5、HR領域へ挑戦し仲間集めをドライブする

「やりたいことがたくさんある、仲間集めを最優先にドライブしてほしい」とCEOの@mazeさんから直接言われ、コーポレートのみならずHRも担当することになりました。Hiring managerとして自分の担当領域での採用経験はありましたが、 会社全体の採用は初めてでした。「何をやるべきか」から考えて、このやり方であっているのか、改善すべきことはなにか、日々迷いながら”奮闘”しています。本当に必死です。夢の中でも採用活動していますが、なかなか結果にはうまく繋がりません。

とにかくソウゾウの良さを伝えたい、伝えることができれば共感してくれる人は集まってくれると思い、発信をとにかく増やしています。結果として2021年8〜9月のたった2ヶ月で下記のように大量の発信を行うことができました。

●メディア発信:約50件(メルカン/エンジニアブログ23件、souzoh fm21件、その他メディア6件)
●イベント:10件(tech talk#1~#7、会社説明会など)
●カジュアル面談:ソウゾウ全体で 200件以上実施!

発信に関しては、ほぼソウゾウ社員全員が関わってくれていて、加えてメルカリグループのHRからのサポートもあり、本当にAll for Oneを感じています。この場を借りてあらためてお礼を言いたいです、みんなありがとう!そしてこれからも継続するのでよろしくお願いします!

発信を増やしていく中で社内から「souzoh fm/メディア露出/自発的な発信(mercan/engineering blog)の仕組みで、採用候補が増えた」「記事を書くことで業務に対する体系化・言語化、ロールに対するエンゲージメントが高まった」といった意見をもらえたのは嬉しかったですね。

あと、個人的にも遅まきながらtwitterをはじめました。(これも、なかなか難しいですね)

6、組織Experienceをつくる

当然ですがHRの領域は採用活動だけではありません。メンバーがソウゾウで働く体験とそれをどう感じるかということを組織Experience(組織Ex)と呼んでいますが、それを向上していきたい。しかしながら、ここはまだまだ手が回っていなくて今後力を入れてやっていきたいと思っています。

想いとしては、働いていて最高に楽しいと思ってもらえる環境をつくりたいんです。だから組織Exの軸として、働いていて楽しいかどうかを考えていきたい。それに加えて、今いる仲間だけではなく新しい仲間のオンボーディングも考えないといけない。そう、やることも、やりたいこともいっぱいなのです。

今後何をしていくのか

スケーラビリティのある会社の仕組みをつくる

ソウゾウおよびメルカリShopsをメルカリグループの新たな柱にすべく、今後も奮闘していきます。事業も組織もメルカリやメルペイ並に大きくなっていくことを、ソウゾウは本気で想定してます。正直に言うと足元ではその場しのぎな仕組みづくりをしてしまっていることもあるのですが、立ち上げの時点からこの覚悟とビジョンを持って日々の業務にあたるのはとても大事なことではないでしょうか。

そのための土台として、仲間を集め、組織Exを向上させることに注力していきます。ソウゾウのことをもっといろんな方に知ってほしい!そのために「ソウゾウらしさ」を突き詰めて考え、育んでいきたい。今のソウゾウのメンバーも、これから仲間になる方にもしっかりと向き合っていきたいと思っています。

さいごに

ソウゾウの日々は、まるで青春のよう。とにかく毎日必死ですが、ひたすら部活に打ち込んでいた、あの高校時代を思い出します。辛い、けど楽しい。そんな日々を送れるのも、最高な仲間のおかげだと思います。僕自身もそんな組織の一員であることを誇りに思いますし、もっともっと良い組織をつくっていきたい。そんなことを今、強く考えています。

長くなりましたが、連載『メルカリShops奮闘記』は以上になります。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。メンバーの過去の記事も踏まえ、共感してくださった方が一人でもいてくれたら嬉しいです。

グランドローンチを迎え、益々サービスを磨き上げていきたいと思いますので、これからのソウゾウにご期待下さい。それでは!

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